【送料無料】[本/雑誌]/[オーディオブックCD] 楠山正雄名作集/楠山正雄(CD)

楠山正雄/[オーディオブックCD] 楠山正雄名作集、メディア:BOOK、発売日:2008/02、重量:210g、商品コード:NEOBK-1327935、JANコード/ISBNコード:9784775925799
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発売日
2008/02
商品説明
【CD枚数・収録時間】 CD 6枚約156分 ■文福茶がま あらすじ 貧しい男が罠にかかったタヌキを見つけるが、不憫に想い開放してやる。その夜タヌキは男の家に現れると、助けてもらったお礼として、茶釜に化けて自身を売ってお金に換えるように申し出る。次の日、男は坊主に茶釜を売った。坊主は家に持ち帰って茶釜を水で満たし火に懸けたところ、タヌキは熱さに耐え切れずに半分元の姿に戻ってしまった。タヌキはそのままの姿で元の男の家に逃げ帰った。次にタヌキは、綱渡りをする茶釜で見世物小屋を開くことを提案する。この考えは成功して、男は豊かになり、タヌキも寂しい思いをしなくて済むようになった。という、恩返しの話である。 また、一説にはタヌキが守鶴という僧に化けて寺を守り、汲んでも尽きない茶を沸かしたとされている。普通、物怪(もののけ)は鉄を嫌うが、このタヌキはその鉄の茶釜に化けており、金の精霊たる所以を表している。 ■一寸法師 あらすじ 子供のない老夫婦が子供を恵んでくださるよう住吉の神に祈ると、老婆に子供ができた。しかし、産まれた子供は身長が一寸(現代のメートル法で3cm)しかなく、何年たっても大きくなることはなかった。子供は一寸法師と名づけられた。 ある日、一寸法師は武士になるために京へ行きたいと言い、御椀を船に、箸を櫂にし、針を刀の代わりに持って旅に出た。京で大きな立派な家を見つけ、そこで働かせてもらうことにした。その家の娘と宮参りの旅をしている時、鬼が娘をさらいに来た。一寸法師が娘を守ろうとすると、鬼は一寸法師を飲み込んだ。一寸法師は鬼の腹の中を針で刺すと、鬼は痛いから止めてくれと降参し、一寸法師を吹き出すと、持っていた打出の小槌を置いて山へ逃げてしまった。一寸法師は打出の小槌を振って自分の体を大きくし、娘と結婚した。ご飯と、金銀財宝も打ち出して、末代まで栄えたという。 おおかみと七ひきのこやぎ ある所にお母さん山羊と7匹の子山羊が暮らしていた。ある日、お母さん山羊は街へ出かけることになり、子山羊たちに「誰が来ても、決してドアを開けてはいけませんよ」と注意して家を出た。 そこへ狼がやって来るが、狼のがらがら声で「お母さんですよ」と言っても子山羊たちにはすぐに見破られてしまった。そこで狼は店でチョークを買い、それを頬張って声を変え再び子山羊たちの家へ[1]。「お母さんですよ」と言うと、子山羊はドアの隙間から足を見せて欲しいと言うが、狼の足は真っ黒だったのでまたも見破られてしまう。 狼は次にパン屋で足を怪我したと言いながら小麦粉を足に塗りたくって真っ白にし、三たび子山羊たちの家へ。ドアの隙間から白い足を見た子山羊たちは大喜びでドアを開けるが、間一髪で柱時計の中に身を潜めた末っ子の山羊を除いて狼に丸呑みされてしまう。 子山羊を6匹も丸呑みにして腹一杯になった狼はそのまま眠りこけてしまう。そこへお母さん山羊が帰って来るが、末っ子から事の顛末を聞いたお母さん山羊は慌てずに眠りこけている狼の腹を鋏で切り裂いて子山羊たちを助け出す。そして、子山羊たちは狼の腹に石を詰め込んでお母さん山羊が縫い合わせた。 狼が目を覚ますとやけに腹が重くなり、上手く歩けなくなっていた。喉が渇いた狼は井戸で水を飲もうとするが、腹に詰め込まれた石の重さで井戸の底へ転落してしまう。 ■夢殿 あらすじ むかし日本の国に、はじめて仏さまのお教えが、外国から伝わって来た時分のお話でございます。第三十一代の天子さまを用明天皇と申し上げました。この天皇がまだ皇太子でおいでになった時分、お妃の穴太部の真人の皇女という方が、ある晩御覧になったお夢に、体じゅうからきらきら金色の光を放って、なんともいえない貴い様子をした坊さんが現れて、お妃に向かい、「わたしは人間の苦しみを救って、この世の中を善くしてやりたいと思って、はるばる西の方からやって来た者です。しばらくの間あなたのおなかを借りたいと思う。」 といいました。お妃はびっくりなすって、「そういう貴いお方が、どうしてわたくしのむさくるしいおなかの中などへお入りになれましょう。」とおっしゃいますと、その坊さんは、「いや、けっしてその気づかいには及ばない。」と言うが早いか踊り上がって、お妃の思わず開けた口の中へぽんと跳び込んでしまったと思うとお夢はさめました。目がさめて後お妃は、喉の中に何か固くしこるような、玉でもくくんでいるような、妙なお気持ちでしたが、やがてお身重におなりになりました。さて翌年の正月元日の朝、お妃はいつものように御殿の中を歩きながら、お厩の戸口までいらっしゃいますと、にわかにお産気がついて、そこへ安々と美しい男の御子をお生みおとしになりました。召使いの女官たちは大さわぎをして、赤さんの皇子を抱いて御産屋へお連れしますと、御殿の中は急に金色の光でかっと明るくなりました。そして皇子のお体からは、それはそれは不思議なかんばしい香りがぷんぷん立ちました。お厩の戸の前でお生まれになったというので、皇子のお名を厩戸皇子と申(もう)し上げました。後に皇太子にお立ちになって、聖徳太子と申し上げるのはこの皇子のことでございます。(本文より抜粋) ■もみの木 あらすじ まちそとの森(もり)に、いっぽん、とてもかわいらしい、もみの木がありました。そのもみの木は、いいところにはえていて、日あたりはよく、風とおしも十分(じゅうぶん)で、ちかくには、おなかまの大きなもみの木や、はりもみの木が、ぐるりを、とりまいていました。でもこの小さなもみの木は、ただもう大きくなりたいと、そればっかりねがっていました。ですから森のなかであたたかいお日さまの光のあたっていることや、すずしい風の吹くことなどは、なんともおもっていませんでした。また黒いちごや、オランダいちごをつみにきて、そこいらじゅうおもしろそうにかけまわって、べちゃくちゃおしゃべりしている百姓のこどもたちも、気にかからないようでした。こどもたちは、つぼいっぱい、いちごにしてしまうと、そのあとのいちごは、わらでつないで、ほっとして、小さいもみの木のそばに、腰(こし)をおろしました。そして 「やあ、ずいぶんかわいいもみの木だなあ。」と、いいいいしました。けれど、そんなことをいわれるのが、このもみの木は、いやで、いやで、なりませんでした。つぎの年、もみの木は新芽(しんめ)ひとつだけはっきりのび、そのつぎの年には、つづいてまた芽ひとつだけ大きくなりました。そんなふうで、もみの木の歳(とし)は、まいねんふえてゆく節(ふし)のかずを、かぞえて見ればわかりました。小さいもみの木は、ためいきをついて、こういいました。「わたしも、ほかの木のように大きかったら、さぞいいだろうなあ。そうすれば、枝(えだ)をうんとのばして、たかい梢(こずえ)の上から、ひろい世のなかを、見わたすんだけど。そうなれば、鳥はわたしの枝に巣(す)をかけるだろうし、風がふけば、ほかの木のように、わたしも、おうように、こっくりこっくりしてみせてやるのだがなあ。」こんなふうでしたから、もみの木は、お日さまの光を見ても、とぶ鳥を見ても、それから、あさゆう、頭(あたま)の上をすうすうながれていく、ばらいろの雲を見ても、ちっともうれしくありませんでした。やがて冬になりました。ほうぼう雪が白くつもって、きらきらかがやきました。するとどこからか一ぴきの野うさぎが、まい日のように来て、もみの木のあたまをとびこえとびこえしてあそびました。――ああ、じつにいやだったらありません。――でも、それからのち、ふた冬とおりこすと、もみの木はかなり、せいが高くなりましたから、うさぎはもうただ、そのまわりを、ぴょんぴょん、はねまわっているだけでした。「ああうれしい。だんだんそだっていって、今に大きな年をとった木になるんだ。世のなかにこんなにすばらしいことはない。」もみの木は、こんなことを考(かんが)えていました。秋になると、いつも木こりがやって来て、いちばん大きい木を二、三本きりだします。これは、まい年のおきまりでした。そのときは、見あげるほど高い木が、どしんという大きな音をたてて、地面(じめん)の上にたおされました。そして枝をきりおとされ、太(ふと)いみきのかわをはがれ、まるはだかの、ほそっこいものにされて、とうとう、木だかなんだかわけのわからないものになると、この若いもみの木は、それをみてこわがってふるえました。けれども、それが荷車(にぐるま)につまれて、馬にひかれて、森を出ていくとき、もみの木はこうひとりごとをいって、ふしぎがっていました。みんな、どこへいくんだろう。いったいどうなるんだろう。春になって、つばめと、こうのとりがとんで来たとき、もみの木はさっそくそのわけをたずねました。「ねえ、ほんとにどこへつれて行かれたんでしょうね。あなたがた。とちゅうでおあいになりませんでしたか。」つばめはなんにもしりませんでした。けれどもこうのとりは、しきりとかんがえていました。そしてながいくびを、がってん、がってんさせながら、こういいました。「そうさね、わたしはしっているとおもうよ。それはね、エジプトからとんでくるとちゅう、あたらしい船(ふね)にたくさん、わたしは出あったのだが、どの船にもみんな、りっぱなほばしらが立っていた。わたしはきっと、このほばしらが、おまえさんのいうもみの木だとおもうのだよ。だって、それにはもみの木のにおいがしていたもの。そこで、なんべんでも、わたしはおことづけをいいます。大きくなるんだ、大きくなるんだってね。」「まあ、わたしも、遠い海をこえていけるくらいな、大きい木だったら、さぞいいだろうなあ。けれどこうのとりさん、いったい海ってどんなもの。それはどんなふうに見えるでしょう。」「そうさな、ちょっとひとくちには、とてもいえないよ。」こうのとりはこういったまま、どこかへとんでいってしまいました。そのとき、空の上でお日さまの光が、しんせつにこういってくれました。「わかいあいだが、なによりもいいのだよ。ずんずんのびて、そだっていくわかいときほど、たのしいことはないのだよ。」(本文より抜粋) ■ジャックと豆の木 母親と二人、貧しい生活を送っていたジャックは、ある日母に頼まれ唯一の生活の糧であった牝牛を市場に売りに行きました。ところが道中、通りがかりの男に騙されて、男の持っていた豆と牝牛を交換してしまいます。家に帰ると、母親はそれを聞いて大変怒り、ジャックに豆を庭に捨てるよう言いました。翌朝起きてみると、なんと昨日捨てた豆がたった一晩で巨木へと成長しているではありませんか。ジャックがその巨木を登ってみると、そこには巨人の住む城がありました。 [発行元: でじじ/パンローリング株式会社]
収録内容