使用スピーカーユニット金属コーンでは実力機を沢山世に送り出しているMarkAudioがまたまたやって
くれました。CHR-70の兄貴分のCHR-90。値段も安いし、半信半疑(失礼!)で
買ってはみたものの、エンクロージャーを作ってビックリしました。好みの違い
こそあれ、Alpair10と同格と言える音を出してくれます。こちらの方が、明るく
ストレートな鳴り方で、ボーカルはこちらの方が良いですね。ソリッドな鳴り方
です。スネアもパシッとアタックが決まる。エッジが立っているのに、キツさや
歪み感がなく、非常に高品位な音が出ます。低音も思っていたよりもしっかり出
てます。イーグルスのHell Freezes Over のホテルカリフォルニアのカホンの音
はミュートを利かせた時とオープンの時の音の違いがハッキリと分かります。
どのようなエンクロージャーにしたのか1)幅を極小として音離れを良くするようにしました。その分、奥行を広く取って
低音に有利に働く様にして、このサイズにしてはローエンドもしっかり伸びて
います。この極小サイズの幅にした為に、ザグリ加工は通常なら板の時に行い
ますが、当モデルは箱を組み立てた後に実施しており、難易度が上がると共に
失敗すると箱一つが使い物にならなくなるリスクがありますので、作業も慎重
を極めます。
2)バスレフポートを2本にした。この方法は昔はJBLやタンノイが良くやってい
ました。数本にする事により、バスレフ臭さが気にならなくなり、自然な低音
になります。今回はVPパイプを使っています。
多くの人が好む音になっていると思います。このエンクロージャーセットとスピーカー
ユニットがあればシステム製作が完結するように、グラスウール、取付ボルト、内配線
が全て付属しています。