奈良醸造 UNDERWATER アンダーウォーター(2025)350ml缶(要冷蔵品)
2025年の「UNDERWATER」はやや辛口でドライ、グラスに注ぐとイチゴやリンゴを思わせるフルーティな吟醸香が感じられる仕上がりとなりました。仕込水・酵母・副原料に工夫を凝らすことで、ビールだけでは生み出せない特別な味わいとなっています。
まずビールの仕込水は、油長酒造の酒造りに使用される仕込水を汲みあげ、奈良醸造まで運んで使っています。普段、ビール醸造の際は軟水〜中硬水程度の水を使用しますが、油長酒造の仕込水は日本では珍しい超硬水。地下100mより汲み上げられたこの水は、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが豊富。油長酒造のお酒の骨格を形成しています。
次に酵母。酵母は種類によって発酵に最適な環境も違えば、醸し出す香りも違います。「UNDERWATER」では油長酒造 風の森に使われる7号系酵母を使用。普段のビール酵母とは違う使い方で、この酵母の特性をできるだけ引き出せるようにしています。その工夫のひとつは、ホップを一切使わないこと。ホップは苦味や香り付け以外に、ビール酵母以外の菌を制菌する役割があります。しかしこの制菌作用が、実は清酒酵母とは相性がよくありません。
ベルギーで古くから用いられている瓶内二次発酵によるビールを展開しています。これは瓶詰の際に少量の糖分を加えることで、酵母により生み出された炭酸ガスをビールに溶け込ませたものです。無濾過のため、酵母が沈殿していることがありますが品質に問題はありません。ボトル上部の白い浮遊物は酵母による産膜です。こちらも品質に問題はありません。