奈良醸造 TIMMUR ティムル(2025)350ml缶(要冷蔵品)
ネパール料理のモダンレストラン・OLD NEPAL TOKYOとのコラボレーションビール。ネパール現地の食文化をイノベーティブに再現する、世田谷区豪徳寺にあるレストランです。シェフの本田遼氏は、ネパールに足繁く通い、数々のネパール料理のレシピ本も刊行されています。
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今回、お題として本田さんから手渡されたのが、『ティムルを使ったビール』。ティムルは和山椒よりも花椒に近い香りと味わいで、レモンのような爽やかな柑橘系の香りと、舌を軽くしびれさせるような独特の刺激が特徴です。
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ディスカッションを重ね、ときにティムルを使ったカクテルを飲み交わし、さまざまな思考実験の末にようやくたどり着いたビアスタイルが、アンバーラガーでした。モルトの甘みとホップの苦みがバランス良く、カラメルやナッツのような風味ながらもスッキリとした味わいが特徴です。
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出来上がった「TIMMUR」をグラスに注ぐと、深い琥珀色の仕上がり。グラスに鼻を寄せれば柑橘を思わせるティムル香が豊かに感じられます。口に含むと、骨太なモルトの風味としっかりとしたホップの苦み。飲んだ後もティムルの痺れがかすかに残る、スパイシーな一杯に仕上がりました。
ベルギーで古くから用いられている瓶内二次発酵によるビールを展開しています。これは瓶詰の際に少量の糖分を加えることで、酵母により生み出された炭酸ガスをビールに溶け込ませたものです。無濾過のため、酵母が沈殿していることがありますが品質に問題はありません。ボトル上部の白い浮遊物は酵母による産膜です。こちらも品質に問題はありません。