大竹昭子随想集 超二流の写真家『センチメンタルな旅』から五十年を生きる荒木経惟 カタリココ文庫

副題に「『センチメンタルな旅』から五十年を生きる荒木経惟」とあるように、荒木経惟の写真の神髄を『センチメンタルな旅』から説きおこしていくものです。
著者・大竹昭子がこの原稿を執筆したきっかけは、二〇一六年にパリのギメ美術館でおこなわれた「ARAKI 」展を見たことでした。
『センチメンタルな旅』から現在までをたどっていくと、最後の部屋で大きな仏像に出会うという意表を突くような構成で、荒木の作品に仏教的な死生観が流れていることを意識させられました。
このギメ展は、同時多発テロの影響でパリの美術館の入場者が軒並み減っていた時期にもかかわらず、大きな話題になりました。生と死が一続きのものとしてとらえられていることに、若い人々が共感し、SNSを通じて広まっていったのです。

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著者など:大竹昭子
出版社:カタリココ文庫
文庫判 並製 カバーなし
表紙 NTラシャ130kg
80ページ

編集協力 大林えり子(ポポタム)
写真提供 アートスペースAM、タカ・イシイギャラリー
装幀 横山 雄+大橋悠治(BOOTLEG)