大竹昭子短文集 室内室外 しつないしつがい カタリココ文庫
著者の大竹昭子は、空間への関心が高く、室内と室外のちがいを幼少のころから意識してきたと言います。
「室内」とは具体的な空間を指すのみならず、創造や妄想を生み出し、記憶の貯蔵庫をも象徴する存在であり、対する「室外」は体の外にあって自己の内側に絶えず働きかけてくる外界を表します。
12の短編は身近なエピソードからはじまりますが、どれも小さな謎が埋め込まれていて、ミステリーのような味わいがあります。
また、小説かエッセイかという枠組みを超えて別時空へと飛躍する手法は、彼女の代表作『図鑑少年』の延長線上にあるもので、読者を架空の「室内」へと誘うでしょう。
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著者など:大竹昭子
出版社:カタリココ文庫
文庫判
80ページ
編集協力 大林えり子(ポポタム)
装幀 横山雄(BOOTLEG)
表紙・挿画 工藤夏海