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inquiry about the whetstones・サイズ 27.1 x 12.6 x 4.0cm
・重量 3,310g
この砥石を持ち込まれたのは日本三景は松島にある瑞巌寺の修復工事に参加した宮大工さんです。
尺鉋の仕上げ用に使用されていたそうです。真冬ではほぼ毎日零度以下になる地域でこれだけの
砥石を守る為に相当の苦労をされたそうです。その地域性からでしょうか、鉱物油が入っています。
しかし、油分を感じる事もなく、普通に水で使用が可能です。これは、まず鉱物油に一日浸す事から
始まり、次にもみ殻を焼いたものをタライに入れ、水を加えてその中に二日ほど油に浸した砥石の
油分を良く拭き取り、それを浸すそうです。そうすると砥石の中には油が残り、表面は普通の砥石として
使えるという事でした。砥石を使用して、砥石内部が濡れたまま凍ってしまうと水分が凍り、その水分の
体積が増えて内側からの圧力で砥石が割れます。逆に油分は凍ることによって体積が減る為、内部の
圧力も高まる事がないので、割れる事はありません。
正に理にかなった割れ防止のテクニックです。
この砥石の特徴はそのまま鳴滝の特徴に当てはまります。まず赤ピンの特徴である広範囲の鋼に良い
反応を示す事、さらに、鋼は鏡面になり、地金は品よく僅かに曇る。
それらの特徴を見事に兼ね備えた砥石です。大きさの割には使用品ということで、低めの設定にして
おります。尺鉋用の仕上げに、長包丁の仕上げ用にお使いください。
【乾いた状態】
【濡らした状態】
【乾いた状態】
【濡らした状態】
他にも多数ございます。お店は
こちら【天然砥石の使い方】もご一読ください。
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