1974年の初演以来、累計観客動員数500万人を超える宝塚歌劇最大のヒット作として数々の伝説的な舞台を生み出してきた『ベルサイユのばら』。初演から50周年を迎える2024年、10年振りに宝塚大劇場の舞台に甦ります。
『ベルサイユのばら −フェルゼン編−』1974年の初演以来、累計観客動員数500万人を超える宝塚歌劇最大のヒット作として数々の伝説的な舞台を生み出してきた『ベルサイユのばら』。
初演から50周年を迎える2024年、10年振りに宝塚大劇場の舞台に甦ります。
少女漫画の歴史を塗り替え、時代や国境を越えて多くの人々から愛され続けるこの作品は、革命の火が燃え上がるフランスを舞台に、二組の恋人達の許されざる恋を描いた物語。
宝塚歌劇ではこれまで様々なバージョンを上演して参りましたが、この度は「フェルゼン編」として、50周年の記念すべき年を飾る『ベルサイユのばら』の華麗なる世界をお届け致します。
時は18世紀末のフランス――。
1774年1月、パリ・オペラ座で華やかな仮面舞踏会が開かれる中、留学生のスウェーデン貴族ハンス・アクセル・フォン・フェルゼンは、しきたりや習慣にいまだ馴染めず、貴族たちの嘲るような視線を浴び戸惑っていた。そんな彼に優しく手を差し伸べる女性が・・・。
しかし、その手を取ろうとするフェルゼンを、近衛連隊長付きの大尉オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェが遮る。
その女性こそ、フランス王太子妃マリー・アントワネットだったのだ。
驚いたフェルゼンは即座にオスカルに自身の非礼を詫びる。
だがその時すでに、彼は美しい王太子妃アントワネットに強く心惹かれ、アントワネットも同じく、温かな眼差しを向ける凛々しい青年に生まれて初めて熱い胸のときめきを覚えていた。
そして、女に生まれながら幼い頃より軍人となるべく育てられ、アントワネットに忠誠を尽くすオスカルもまた、その潔いフェルゼンの姿に心動かされるのだった。
やがて永の栄華を誇ったブルボン王朝は翳りを見せ始める。
重税に喘ぎ各地で暴動を起こす民衆と宮廷の関係は緊迫の度合いを深め、軍隊と民衆との衝突は時間の問題であった。
そんな情勢をよそに、フェルゼンとアントワネットは秘かに逢瀬を重ねていた。
しかし彼らの道ならぬ恋の噂は国王ルイ16世の耳にも届き、加えて民衆の非難の眼は、浪費を繰り返してきたアントワネットに向けられるほどに事態は深刻だった。
フェルゼンとアントワネットの身を案じたオスカルは、国家の窮状を救うためにも王妃と別れて欲しいとフェルゼンに進言する。
その忠告を頑なに拒むフェルゼン。
しかし、アントワネットの輿入れから付き添ってきたメルシー伯爵に説得されたフェルゼンは、身を引くことこそが真実の愛であると悟り、ついにスウェーデンへの帰国を決意する。
スウェーデンに帰国したフェルゼンは、ひたすらにアントワネットの無事とブルボン王朝の安泰を願い続けていた。
そんなある日、革命の勃発、その最中オスカルの身に起こった悲劇、国王一家の現状を知ったフェルゼンは驚愕する。
何としても王妃を救い出さなければ・・・。ほとばしる情熱に突き動かされたフェルゼンは、 アントワネットへの深い愛を胸にフランスの地を目指す――。
【収録内容】
◆公演映像
◆特典映像(稽古風景)
16ページカラーブックレット付き
※公演映像、特典映像、ブックレットは、ブルーレイとDVD同じ内容です。
※映像及び音楽の割愛、差し替えはありません。
原作 | : | 池田理代子「ベルサイユのばら」より〜 |
脚本・演出 | : | 植田紳爾 |
収録日 | : | 2024年7月19日 |
収録場所 | : | 宝塚大劇場 |
発売日 | : | 2024年10月4日 |
収録時間 | : | 約170分(予定) |