『うたかたの恋』クロード・アネの小説「マイヤーリンク」をもとに、19世紀のオーストリアで実際に起こった皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーの悲恋を、柴田侑宏がドラマティックに描きあげた『うたかたの恋』。
幾度も再演を重ね、宝塚歌劇を代表するミュージカルが、1983年の初演から40周年となる2023年、30年ぶりに大劇場で上演。
宝塚歌劇ならではの儚くも美しい究極の愛を描いた脚本の魅力を生かしながら、新たな演出でお届けする2023年版!
1889年1月26日、ウィーンにあるドイツ大使館では、皇帝一家臨席のもと舞踏会が催されていた。
大勢の貴族が一堂に会する中、皇太子ルドルフが男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの手を取り、踊り出す。
人々の視線を一身に集め、幸せそのもののように踊るルドルフとマリー・・・しかし、うたかたの恋に終止符を打つ時の訪れを悟っていた二人は、愛を貫くべくある決意を固めていた―。
皇太子ルドルフは、次代のヨーロッパを担う才知に長けた後継者として他国にもその存在が広く知れ渡る青年であった。
しかし、その生活は決して心安らかなものではなく、皇太子として果たさなければならない公務や守るべきしきたり、そして政略結婚で結ばれた妻との冷え切った関係が、彼に重荷となってのしかかっていた。
一方、ルドルフの従兄弟であるジャン・サルヴァドルは、同じハプスブルク家の青年でありながら、平民の娘を恋人に持ち、人生を謳歌していた。
自分もジャンのように何にもとらわれずに生きる事が出来たなら・・・心密かにジャンの生き方に憧れを抱いていたルドルフ。
だが、皇太子にそのような自由が許されるはずはなく、むしろルドルフのささやかな願いは次期皇帝の座を彼から奪おうと目論む者に利用されていく。
そんな時、ルドルフとマリーは出会ったのだった―。
マリーの初々しい姿は鮮やかな印象をもって、ルドルフの心に深く刻み込まれる。マリーもまた、微笑みを湛えながら時折物憂げな表情を見せるルドルフに強く心惹かれ始めていた。
マリーへの抑えきれぬ想いに身を焦がしたルドルフは、彼女を秘かに王宮の自室に招く。
やがて逢瀬を重ねるようになった二人は、許されざる恋に身を投じていくのだった。
マリーと幸せを掴むためなら、妻との離婚、更には皇太子の地位を手放すことも厭わないとルドルフは覚悟を決めるが、ハプスブルク家がそのような行動を許すはずがなかった。
ルドルフの人生に彩りを添えたマリーとの恋・・・しかし、それは政治的な思惑にも巻き込まれ、次第にルドルフの望まぬ方へと向かっていく―。
『ENCHANTEMENT(アンシャントマン)―華麗なる香水(パルファン)―』“ENCHANTEMENT”とは、“魔法にかかる、恍惚とする”を意味するフランス語。
調香師のレイが魔法の香水を振りかけると世界は薔薇色に輝きはじめ、人々は魅惑の宵へと誘われていく・・・。
古今東西の様々な名香から想起される美しい恋、幻想、夢を、タカラヅカ・レヴューに昇華した、柚香光率いる花組が2023年の幕開けを飾る荘厳華麗なレヴュー作品。
【収録内容】
◆公演映像
◆スターアングル
◆特典映像(Special Movie@稽古場)
16ページカラーブックレット付き
※公演映像、特典映像、ブックレットは、ブルーレイとDVD同じ内容です。
※映像及び音楽の割愛、差し替え等はございません。
収録日 | : | 2023年1月30日 |
収録時間 | : | 約170分(予定)+スターアングル |
発売日 | : | 2023年4月14日 |