雷鳥7シリーズ
雷鳥7シリーズはムジカのフラグシップモデルです。 ヨーロッパでは標準的な30cm幅の筐体は、天板と底板の御影石を金属製のキールによって連結して構造体とし、 増幅回路が構造体内にフローティングされて配置されます。 そのため振動に強く、雷鳥7シリーズは重ねて設置しても音質が劣化することがない設計です。 これを可積層構造と呼んでいます。 また、雷鳥7シリーズは前面、上面、側面にはネジを見ることがありません。 単なる工業製品ではなく、そのデザインも楽しんでいただければと考えています。
ハイレゾ対応
本機の高域特性は100KHzまで伸びており、 192Kのハイレゾ音源を損なうことなく再生します。 ノイズレートが低く、デジタル処理を行わない純アナログ回路のため、 24bitの高解像度の音楽信号ももロスなく再生することが可能。 近年、ハイレゾ音源が多くなってきていますが、ファイル形式やD/A変換が注目されることはあっても 増幅回路が議論されることは少ないように思います。 ハイレゾ再生は音源、増幅回路、スピーカーのすべてがハイレゾ対応でないと良さを引き出すことはできません。
リレーによるパッシブ式ボリューム搭載
本機の音量調節は固定抵抗をリレーで切り替える方式。8つの抵抗を組み合わせ128ステップの音量調節を実現しています。 抵抗の組み合わせはコンピューターによって行われ、音楽信号の伝送線路には半導体素子は使用していません。 そういった意味では128ステップのパッシブアッテネーターと言えます。 当社には23ステップのパッシブアッテネーター Cuculo-attがありますが、 小音量で使用する場合、微調整が難しい場合があります。しかし本機の128ステップではまるで連続可変のボリュームを操作している感覚です。 また、本機はリモコンによって音量調節や音源の選択が可能です。
超低インピーダンス真空管バッファー
本機の出力段には3極真空管12AU7によるバッファ回路が搭載されていますが、 このバッファ回路はプリメインアンプRaicho7intと比較して大幅に強化されているものです。 プレート電圧は1.5倍に、プレート電流は2倍に、出力インピーダンスは半分にまで低下しています。 プリアンプの出力には複数の機器をつなぐ可能性があります。 バイアンプではパワーアンプが2台接続されますし、サブウーハーを接続する場合もあるかと思います。 一般的な入力インピーダンス47キロオームの機器であれば10台まで接続可能です。
天板/底板は天然石スターギャラクシー
スターギャラクシーはインド南東部アーンドラ・プラデーシュ州で産出される黒御影石の一種。 マグマが地下深くで凝固したもので、深い漆黒の中にゴールドスポットと呼ばれる金色の粒子がちりばめられており、 夜空に輝く星のような美しい石材です。 スターギャラクシーは密度が高く、硬く、重量があり、極めて高価な石材です。
プリアンプ Raicho7pri 仕様
●アッテネーター:128ステップ
●周波数特性:8Hz〜100KHz
●真空管:12AU7
●出 力:RCAライン出力端子 1系統
●入 力:RCAライン入力端子 4系統
●外形寸法:W303mm × H66mm × D303mm
●その他の機能:Raicho7psと連動しての電源コントロール
●付属品:リモコン、電源ケーブル
●標準価格:¥128,000(税込)
本機の公式ページはこちら(株式会社ムジカコーポレーション公式ウェブサイト)