| 保温性
冬暖かく 夏涼しい
ウールは空気を着るとも言われます。クリンプがあるため、体積の約60%もの空気を含むことができるからです。 空気は熱伝導率がたいへん低いため、空気をいっぱいに含んだウールは、断熱材としての働きに優れています。 ですから、冬は外気の冷たさを、夏は外気の暑さをそれぞれ遮断し、着ている人の体温を保ってくれます。 |
| 吸湿・放湿性
繊維の中で、もっとも高い吸湿・放湿力
ウールが冬に暖かく、夏に涼しいもうひとつの理由は、その優れた吸湿・放湿性にあります。ウールには天然のエアコンの働きがあり、繊維の表面にあるうろこ状のスケールが、温度に応じて開いたり閉じたりして、湿気の吸収と放出を行っているのです。 |
| 弾力性
伸ばしても、すぐ元どおりに
ウールのクリンプは、優れた弾力性を生み出しています。ゆっくりと伸ばすと切れずに約30%も伸ばすことができ、伸ばすのをやめると、完全に元の長さに戻ります。 |
| 汚れにくい
汚れもほこりも寄せつけない。
ウール繊維の表面の層をエピキューティクルといい、水をはじく性質があります。ですから汗などの汚れが付着しにくいのです。また常に、適度の湿気を含んでいるため、静電気が起きにくく、ほこりも寄せつけません。 |
| 染めやすい
染めやすく、色落ちしない
ウールは吸湿性が高いため、染料が奥深く浸透し、むらなく染め上がります。しかもウールの含む19種類のアミノ酸は染料との結合が強いため、色落ちの心配もありません。 |
| 燃えにくい
飛行機内にも使われる安全性
化学繊維の多くが、一度火がつくと燃えつきるまで消えないのに対し、ウールは、すぐにこげた黒い球ができるだけで、燃えるのが止まります。ホテル・旅館の寝具、飛行機のシートやカーペットにウールが多用されるのも、火災がおきたときの安全性を考慮してもことなのです。 |