ビッグカントリーステアリングダンパーの効果
1.オフロード走行時のキックバック軽減
リフトアップや大径タイヤ装着などのカスタムをすると、オフロード走行時に岩などでタイヤがとられたとき、純正ダンパーでは吸収しきれずに、勢いよくキックバックすることがあります。
ビッグカントリーステアリングダンパーは、純正よりもダンパーの減衰力を強めており、キックバックの勢いを純正以上に軽減できます。
また、不用意にステアリングホイールの内側に指を入れて握っていると、急なキックバックで指を骨折するなどの危険性があります。ビッグカントリーステアリングダンパーは、こうしたケガの防止にもつながります。
2.直進安定性の向上
路面のギャップやわだちでステアリングがとられにくくなり、直線道路でステアリングを細かく修正する必要がなくなって、運転しやすくなったと感じられます。
ステアリングダンパーそのものが直接影響して、直進安定性が向上するわけではありませんが、ステアリングセンターをキープしやすく、ブレが減るため、直進安定性が向上したように感じるというわけです。
※直進安定性の根本的な解決には、アライメント調整や、ブッシュなどの劣化・ガタの改善をお勧めします。
3.ステアリングのジャダー現象・シミー現象を抑制
ステアリングダンパーには、ジムニーで比較的多く発生するといわれる「ジャダー現象」や「シミー現象」の発生を抑制する効果があります。
これらの根本的な解決は、直進安定性の改善と同様に、アライメント調整やブッシュなどの劣化・ガタの改善が理想ですが、リフトアップや大径タイヤ装着のカスタム車では、それでも足りず、理想的なアライメントを保持できないなどの課題がでてくることがあります。
そこで、純正ステアリングダンパーをビッグカントリーステアリングダンパーに代えることで、ジャダー現象、シミー現象を、より抑制できるようになります。
ジャダー現象、シミー現象とは、走行中に何らかの原因でフロントタイヤと車体が振動して、結果としてステアリングが小刻みに振動する現象のこと。
走行中のステアリング振動が不快なことに加えて、安全走行に支障をきたす恐れがあります。そのまま走行を続けると、徐々に振動が大きくなり、操縦が困難になって重大な事故につながる危険性があります。
4.ステアリングが適度に重くなる
ジムニーの電動パワステのように、操作感の軽いステアリングを怖く感じるという声があります。
そこで、減衰力の強いステアリングダンパーを採用すると、ハンドルの動きを物理的に抑制するようになるため、結果として適度にステアリングが重くなります。
これは、好みによってメリット・デメリットが分かれる部分です。
ステアリングダンパーは、あくまでダンパー(減衰装置)です。衝撃を吸収する機能はありますが、反発する機能はありません。ステアリングの動きを物理的に抑制するため、ステアリングが戻ろうとする力も抑制します。
そのため、ステアリングダンパーの減衰力が強くなると、ステアリングの戻りも若干重くなります。慣れるまでは、ステアリングを切った後、意識的にステアリングを元の位置に戻すよう操作しましょう。