染め抜き一つ紋
6,600
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抜き紋 -白く染め抜いて線描きで紋を表す正式な紋ですので、あらたまった席でのご着用が基本となります。
紋の数:背に1つ
気軽な着用機会もお考えの場合は、背の紋が目立ちますので少し堅苦しい感じがしますので縫い紋で目立たない色糸で入れる方法をご検討ください。
薄い色目でも抜き紋は見えるのかというご質問をよくいただきますが。画像のように色を抜き・黒で線描きの工程となりますので、薄い色目でも綺麗に入ります。
非常に濃い色目の場合、色が抜けない場合がございます。その場合は、縫紋に変更いただくか、もしくは白生地から生地を染めての紋入となりますので3週間ほどお時間を頂戴いたします。
色無地の紋について
どの紋を入れるか?
実家の紋か母親の紋、嫁ぎ先の紋の何れかを入れると言うのが基本的な決まり事です。地方やお家によってしきたりは様々でございますので、親族で詳しい人に尋ねて確認することは欠かせません。
ご自身のお家の習慣を尊重
なさって下さい。
特に、決まりごとのないお家の場合は、当店では、お母様の紋を娘様が代々受け継いでいくのが良いのでは、とお勧めしております。
紋の数は?
五つ紋、三つ紋、一つ紋の順に格が高くなります。通常、色無地の格にふさわしいのは
一つ紋
です。訪問着に相当する格をお求めの場合は三つ紋にします。
紋の種類は?
最も格式があり正式な紋入れの技法は 染め抜き日向紋です。以下、中陰、陰の順に略式の紋となります。
日向紋
中陰
陰
色無地の御用途が、結婚式や茶事、式典など格の高い行事に限定されている場合は、
染め抜き日向紋(ひなたもん)が安心
です。
注意点:濃い色目は、紋が抜けない場合がございます。その場合、誂え染で紋を入れる事になりますので、時間に余裕を持って注文します。
縫い紋について
パーティーや食事会などの気軽な席でのご利用もお考えの場合は、あまり紋を目立たせない方が、着用しやすくなります。また、濃い色目の染め上がった反物は、染料が抜けないで染め抜き紋を入れる事が出来ない場合は、縫い紋を入れます。
まつい繍い
芥子繍い
あまり目立たせない場合
は、
「まつい縫い」か「芥子縫い」
で共色・共濃・共薄の糸で入れます。通常は、この2つの技法で縫い紋を入れます。
ある程度、
紋を主張させる場合
は、白や金・銀、御着物の地色からはっきり判るコントラストの色目で刺繍します。また、下記の「菅繍い」「相良繍い」の技法を用いますと上質感のある刺繍紋となります。
縫い方の違いで格は変りません。
菅繍い
相良繍い
注意点:縫い紋は、細かな文様が表現しきれない点をご注意下さい。
「丸あり」か「丸無し」か??
紋につきましては、地方やお家によって風習が様々でございますので、ご自分の
お家の風習を尊重
してください。
丸の有無につきましてのは、3つのパターンがございます。
1、男性は丸あり、女性は丸を外す
2、家の紋を忠実に入れる
3、男性用の紋、女性用の紋がある
関西地方は「男性は丸あり、女性は丸を外す」傾向にあり、関東地方から北は、「家の定紋を忠実に入れる」傾向にあります。また、旧家などでは、男紋、女紋など複数の紋がある場合もございます。
繰り返し申し上げますが、紋の丸のあり・無しについては、それぞれの習慣によって異なります、それぞれに正当性がございまして、一概に正否を問うことは出来ませんので、ご自分のお家の風習を尊重してください。
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