丸三ハシモト浄瑠璃糸一の糸中口 2本取り 三味線用絹糸(弦)

数ある三味線糸の中でも一番太いのは義太夫糸。 丸三ハシモト社の糸箱には「浄瑠璃糸」として販売されている。 丸三ハシモト社の初代は大阪の義太夫糸製造会社にて丁稚奉公を行い、修業後木之本に戻り糸作りを始めた。 それゆえ、義太夫糸とはその頃からの長いお付き合いがある。 現在では「文楽」などで多くの演奏家の皆様に常に使われている。 繭のか細い糸で計算すると、およそ3400本の糸が束になって一本になっており、それが絹絃の音色の理由の一つといえる。 現在ではこの「浄瑠璃糸」の一の糸がその音質から、プロの津軽三味線奏者にも使われるようになっている。 「二本取り」仕様となっており、通常の糸の2本分の長さがあるので、半分に切って使用する。
ジャンル別糸の太さ(目安)
一の糸二の糸三の糸
長唄15〜1613〜1412〜13
地唄14〜1614〜1514〜15
小唄16〜1714〜1513〜13
民謡15〜1813〜1512〜14
津軽25〜3015〜1713〜15
※ 上記はあくまでも目安であり、お師匠様や流派により、上記以外の組み合わせもあります。