Altus アルタス フルート A12RE

無垢鏡面仕上げのハンドメイド総銀製フルート

長野県安曇野市に工房を構える国産フルートメーカー「アルタス」

熟練の工作技術により、高い精度で加工された総銀製ドゥローントーンホールシリーズは、それぞれの銀素材本来の豊かな倍音と、アルタススケールによる安定した音程バランスを兼ね備えた、アルタスの掲げる「本当の意味での良い道具」という理念を具現化したモデルです。

※店頭でも販売しているため、ご注文時に完売の場合がございます。万一欠品等で納期が遅れる場合は別途メールにてご案内致します。

【仕様】
リップ:銀製(Ag925 スターリングシルバー)
頭部管:銀製(Ag925 スターリングシルバー)
管体:銀製(Ag925 スターリングシルバー)
管体リング:銀製(Ag925 スターリングシルバー)
キイ:銀製(Ag925 スターリングシルバー)
キイパイプ:銀製(Ag997 メタライズドシルバー)
トーンホール:引き上げ(ドゥローン)
バネ:SP-1
オフセット/リングキイ
Eメカニズム付

■アルタススケール
アルタススケールは、世界の一流音楽家でありスケール研究の第一人者でもあるウィリアム・ベネット氏との研究によって辿り着いた独自のスケールです。目指してきたものは「正しく倍音が乗った音が、正しい音程で鳴る」というシンプルなものですが、アルタスが辿り着いたスケールは多くの奏者から高い評価を得ています。その結果の一つとして、Cisの音孔は全てのモデルでハンダ付けとしました。Cisの音孔は本来のCis音を出すことの他に、ベントホールとしてなど、複数の役割を担っており、ベーム式フルートにおける大変重要な音孔です。ハンダ付けの音孔にすることによって、必要な高さを確保し理想のスケールに近づけています。頭部管のセッティングは、気温が摂氏21℃〜23℃の環境下で5mm抜いた状態を基準として設計しています。


■キイメカニズム
フルートのキイメカニズムは、芯金とそれを軸に回転するキイ、そしてそれらを支えるポストによって構成されています。パーツ間のクリアランスが小さく、精密な設計の場合、パーツ同士の接触面積が大きくなり、キイアクションにおいて、少なからずフリクションロスを生じさせます。アルタスフルートは、最もストレスのかかる右手主鍵と左手主鍵との間にあるポストに、砲弾型のテーパーのついた凸部分と、円錐形の凹部分を組み合わせる形状を採用しました。この形状を採ることにより、パーツの接触部分が面から線になり、精密なつくりと、滑らかなキイアクションの両立を実現しました。通常は高価格帯の楽器にのみ採用され、調整にも熟練の技術を要する形状ですが、アルタスでは全機種でこの形状を採用しています。


■管楽器の響きと座金
フルートの音色を左右する管体の振動は、そこに付随する座金やキイポストからも影響を受けます。従来あった大きく音孔を迂回する形状の座金ではなく、アルタスでは音孔部分のみを避ける形状の幅広の座金を全機種で採用しています。この形状の座金は製作の手間はかかりますが、キイからの不要な振動を抑え、管の持つ本来の響きを引き出します。

■バネ
ハンドメイドシリーズ(A12)以上のモデルには、SP-1(エスピーワン)バネを使用しています。SP-1は金10%、銀30%、プラチナ10%、その他数種類の非鉄金属による合金で、バネ材として優れた弾性を持っています。スタンダードシリーズには、ステンレスバネを使用しています。


■キイパイプ
アルタスフルートの総銀製モデルには、全てのキイパイプにAg997のメタライズドシルバーを採用しております。ねじれ剛性や耐摩耗性に優れたメタライズドシルバーを用いてキイパイプを製作することにより、全てのキイの剛性、耐久性が飛躍的に向上しました。