■麻辣青豆(マーラー青豆)
藤椒(タンジャオ)と花椒(ホアジャオ)の香りと辛さ、さらに青豆の香りがバランスよく配分された豆菓子です。最初に藤椒の爽やかな香りを感じ、ひとつ食べると、塩っけの後に旨味、そして唐辛子の辛さ、青ピースの香ばしさ、最後に花椒の爽やかな痺れを感じます。サクサクした食感と、特有の香りと辛さがお酒に非常に合う、おつまみにおすすめしたい一品です。
■藤椒(タンジャオ)と花椒(ホワジャオ・かしょう)
藤椒は、蔓椒、油椒、山椒子とも呼ばれ、油または香料の原料となる重要な品種です。藤椒の実は、油の含有量が14%〜19%。 豊かな香りとピリッとする辛味が特徴です。中国でも、千年もの間、人に知られずにひっそりと山の奥にたたずみ、知られることのなかった神秘の香辛料です。
花椒は、日本では「かしょう」とも読まれ、四川山椒・中国山椒・中華山椒などとも呼ばれています。日本の山椒と同じ「ミカン科・サンショウ属」ですが、山椒よりも痺しびれる辛さと強い香りが特徴で、坦々麺や麻婆豆腐などに使われています。花椒の痺れる辛さ、麻味(まみ・マーウェイ)と、唐辛子のヒリヒリする辛さ、辣味(らつみ・ラーウェイ)による「辛くて痺れる味」、「麻辣味・マーラーあじ」は近年のトレンドです。
■青豆の栄養成分と効用
青豆の黄緑色はβカロチンを多く含むためです。βカロチンは活性酸素を抑え、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守り、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ効果があります。また、カリウムをはじめ、ミネラルを豊富に含み、ビタミンB群も豊富に含んでいます。タンパク質や糖質も含み、エネルギー源になります。食物繊維も豊富で整腸効果があります。豆類のもつ栄養と緑黄色野菜のもつ栄養を兼ね備えているのが大きな特徴です。