■とよみ大納言小豆
■名前の由来は?
最も有力な由来の説は、昔の高い冠位である大納言は殿中で抜刀しても切腹を免れたことから、煮込んでも皮が破れず腹割れしない小豆を例えたという由来の説です。その他に、大納言が被る烏帽子(えぼし)という帽子が、大納言小豆の俵のような形と似ているという由来の説があります。
■最大の特徴はサイズ
大納言小豆は小豆と比べて、色の赤みも強くつやがあります。そして、最大の特徴が「大きさ」です。一粒の長さが5.8mm以上ある小豆が「大納言小豆」に分類されます。大納言小豆は、皮が丈夫で、長時間煮ても破れず煮崩れないという特徴があります。たとえ大粒の小豆であっても、この特徴を持たないと「大納言小豆」には分類されないのです。この違いが、大納言が普通の小豆よりも高級である理由です。
■栄養価の違いはある?
大納言小豆は、食品成分表でもアズキの中に含まれています。小豆は、漢方薬に使用されていた程、栄養価の高い食品です。高たんぱく低脂質で、必須アミノ酸も多く含まれています。ビタミンB群も多く疲労回復にも役立ちます。食物繊維・ポリフェノールが豊富に含まれていて、腸内環境改善やアンチエイジングにも効果があります。皮にはサポニンも含まれており、利尿作用があり、むくみを改善します。
■大納言の栄養は豊富
大納言小豆は小豆より皮が丈夫なため、食物繊維が多く含まれます。食物繊維は、便秘解消に役立ち、大腸がん大腸がん予防に効果があります。満腹感も得られ、糖の代謝を助けるためダイエットにも繋がります。小豆の赤い色には、ポリフェノールが含まれており、大納言は赤みが濃いため、ポリフェノールが豊富です。体を錆びさせない抗酸化作用があるため、女性に嬉しい老化を予防する効果が期待できます。
■おすすめレシピ - ほくほくで美味しい「大納言小豆の粒あん」
圧力鍋を使用すれば手軽に作ることが出来ます。食べ切れない場合は、冷凍保存も可能です。お餅やトースト、ホットケーキにつけたり、そのまま食べても美味しいおやつになります。
<材 料>
・大納言小豆250g
・水1250cc
・砂糖150g
・塩小さじ1/5
【1】小豆を水洗いし、浮いている小豆は取り除き、ザル上げします。
【2】鍋に小豆と、分量外のしっかりかぶる程の水を入れます。圧力をかけずに10分煮て、ゆで汁を捨て小豆を洗う「渋抜き」をします。
【3】鍋に洗った小豆と分量の水を入れ、蓋をして沸騰したら弱火にし10分加圧します。10分後火を止めて圧力が下がるまで置いておきます。
【4】圧力をかけず中火で加熱し、砂糖・塩を入れ煮詰めます。焦げ付かないよう底から混ぜながら、水分が減ってきたら弱火に落とします。
【5】好みの柔らかさになったら完成です。
■おすすめレシピ - 大粒で贅沢な「大納言の赤飯」
赤飯にはササゲという種類の豆を使用することがポピュラーですが、大納言は加熱しても形が崩れないため、赤飯にも適しています。煮汁も使用するため、皮に含まれる栄養も残さず摂取できる効果的な食べ方です。このレシピは4人分です。
<材 料>
・大納言小豆大さじ8
・白米3合
・A 塩少々
・A 三温糖少々
・A みりん小さじ1
・A 酒小さじ1
【1】小豆をよく洗い、水400cc入れた鍋に入れ、沸騰させます。強火で3分茹で、茹で汁を捨てます。
【2】再度水400cc入れ、中火で30分茹で、ザルで茹で汁と小豆に分けます。
【3】白米を研ぎ炊飯窯に入れ、茹で汁を加えます。水を足して足りない分を補います。さらに大さじ8の水を余分に加えます。
【4】茹でた小豆とAの調味料を加え炊飯し、混ぜ合わせ、お好みでごま塩をかけて完成です。
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