一本義久保本店 「伝心 [土] earth 本醸造酒」 720ml

「伝心 [土]earth」 本醸造酒

ほのかにみかん様の香りと、パンケーキのような、優しくやわらかな甘い香りの初感。

なめらかに舌を包む軽い口あたりに続き、一本義真骨頂のキレが、スッキリと口中をまとめます。

全国有数の酒米産地、奥越前。土地の代名詞ともいえる酒米「五百万石」を使用して、

軽やかな口中感と力強いキレの良さにこだわったこの酒には、個別呼称として「土」という名を付けました。

フードペアリングでぜひお試しいただきたいのは、“揚げ物”。 特に燗酒にした時に、

酒のまろやかな口当たりが、お食事の油分との相性を引き立たせ、酒のキレの良さが口中をまとめます。

また、脂ののった鮮魚(ブリやネギトロなど)とのペアリングは、酒が包み込むように融合します。
その酒造技法の特長は、伝心シリーズ唯一のモロミへの酒精強化(醸造アルコールの添加)

江戸初期に書かれた酒造技術書『童蒙酒造記』にもあるように、我々日本人はかなり古い時代から、
日本酒のモロミへ、アルコール(当時は焼酎)を添加することで、
「酒の品質安定・香味の軽やかさ・味のまとまり付与」などの好影響があることを知っていました。

現在世の中に流通している日本酒のうち、およそ80%はアルコール添加系で、
その添加する醸造アルコールは一般的にはサトウキビ(廃糖蜜)を原材料として
連続式蒸留機で度数95%まで蒸留をしたピュアアルコールを使用しています。

一方、「伝心土」は弊社の単式蒸留機(本格焼酎を蒸留する機械)で、
福井県産米を原材料にして自社製造した米アルコールを使用。
「柱焼酎仕込み」といわれた、江戸時代のアルコール添加酒造技法にならった酒仕込みをしました。

奥越前が誇る五百万石の素直な味わい、そしてこの稲が育つ大地を思わせる力強い後キレ。
ふくよかな純米系の日本酒とは方向性の違う、アルコール添加系の日本酒だからこその軽やかな風合いを通じ、
アル添系日本酒の再発見をしていただけましたら幸甚です。

受賞歴
■インターナショナルワインチャレンジ「SAKE部門」 銀賞1回
■スローフードジャパン燗酒コンテスト 最高金賞1回、金賞4回

■本醸造酒
原料米 (麹米):五百万石 (掛米):五百万石
精米歩合 65%
アルコール度数 16%

■味わいの目安:辛口

■おすすめの飲用温度
冷やして:〇(5〜10度)
少し冷やして:〇(10〜15度)
常温:〇
ぬる燗:〇(40度前後)
上燗:◎(45度前後)
熱燗:◎(50度前後)