竹鶴政孝がこだわった「本物のおいしさ」ニッカの伝統的なグレーンウイスキー
ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所では、世界でも稀少となった「カフェ式連続式蒸溜機」を使用し、
伝統的なグレーンウイスキーづくりを行っています。
「カフェ式連続式蒸溜機」が発明されたのは1830年頃です。
開発者、イーニアス・カフェの名にちなんで「カフェスチル」と呼ばれています。
現在主流となっている連続式蒸溜機はアルコール精製度を高められる反面、
香味成分までも除去してしまいます。
一方、旧式で蒸溜効率が劣る「カフェ式連続式蒸溜機」の蒸溜液には
原料由来の香りや成分がしっかりと残ります。
それを熟成した後、モルトとブレンドすると、
貯蔵後にモルトの個性を引き出しながら新たな香りと味わいを生み出してくれるのです。
ニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝がこの蒸溜機を導入した1963年当時としても
“極めて旧式”でしたが、「本物のおいしさ」を求めた氏のこだわりだったのです。