![]() 意外な一面は「ギャップ」にめっぽう弱い。 出会ったときから個性がキラリと光るものよりも、意外な一面を見つけたときのほうが心がぐっと惹きつけられる。まるで私だけの宝物を見つけたような気分になるから。 よい意味でいちばんギャップがあったのが木製のオーナメント「Kito」だった。その佇まいは、ヨーロッパの冬に欠かせないモビール「ヒンメリ」のようで、繊細な模様とホワイトバーチのナチュラルな風合いは北欧の空気をかもし出している。窓辺のアクセントにちょうどよいと思い、わが家に迎えたのだ。 窓辺にかざったKitoは風を受けてゆらゆら、くるくると、目にはみえない風を目で楽しませてくれる。それはまるで風と戯れているかのようで、見ているこちらをなんとも楽しい気持ちにしてくれる。 ![]() あまりに風が強かったある日、窓辺ではなく壁際にKitoを移動させた。すると、窓辺ではわからなかった景色にハッと息をのんだ。壁に写し出されたキトの影があまりにも美しかったから。窓辺に飾っていた時とはまるで違う表情で、しっとりとした大人の雰囲気に時間を忘れて見とれてしまった。いままで気にとめたことなどなかったが、Kitoを通過した光がとても繊細で優美な影をつくり出していた。 ![]() 私はなんだか嬉しかった。Kitoをオーナメントとしてかざっているのに、キトを通して感じる光や風もすべて含めて愉しんでいたことに気づいたから。そう、宝物を見つけた気分。 ![]() ナチュラルな北欧雑貨のイメージでしかなかった「Kito」の表情豊かな一面には、いままで予想もしなかった、まさにギャップだった。そんなキトに心をつかまれて、出会った時よりますます好きになっていく。 kito のかたち![]() kitoの組み立て方kito 木製オーナメント説明書 ![]() ![]() ![]() |