Raspberry Pi Pico W 無線LAN機能搭載 ラズベリーパイピコ W

英国Raspberry Pi Foundation(ラズベリーパイ財団)独自開発の32ビットArmマイクロコントローラ「RP2040」に、ワイヤレス通信機能(無線LAN)を追加した開発基板「Raspberry Pi Pico W」(ラズベリーパイピコ W)です。Linuxが動作するRaspberry Pi各種シングルボードコンピュータと異なり、OSの動作を前提としないため、起動が早く省電力性にすぐれています。

また、Wi-Fi準拠の無線LANに対応することで、IoTなどネットワーク接続をともなうアプリケーションの実行プラットフォームにも応用できます。Raspberry Pi Picoのプログラミングについては、C/C++およびMicroPythonの環境が提供されています。

基板は端面スルーホール仕上げとなっており、ヘッダーピンとソケットを使って接続するだけでなく、面実装モジュールとしてベースボードに直付けすることも可能です。従来のRaspberry Pi Pico(ワイヤレス機能なし)とピン配置互換のため、原則としてRaspberry Pi Pico用の拡張ボードに対応します。
本基板は技適(工事設計認証)取得済みのため、日本国内で適法に利用できます。
【仕様】
●電源電圧:DC1.8〜5.5V(MicroUSBまたは電源ピンから入力)
●マイクロコントローラ:RP2040
・デュアルコアArm Cortex-M0+プロセッサ(最大133MHz動作)
・SRAM:264KB
・フラッシュROM:2MB
●ワイヤレス通信インターフェース:Infineon CYW43439
・Wi-Fi:2.4GHz帯 IEEE802.11n
●インターフェース
・GPIOポート:26ピン(アナログ入力×3を含む)
・UART×2、SPI×2、I2C×2、PWM×16
・PIO(プログラマブルI/O)×8
・高精度クロック内蔵
・温度センサー内蔵
・USB大容量記憶装置としてドラッグ&ドロップでプログラミング可能
・低電力スリープ/休眠モード
●形状:40ピンDIP(端面スルーホール付き)
・端面スルーホールでキャリアボードへ直接ハンダ付け可能
●動作温度:-20〜85℃
●サイズ:約21×51mm
●工事設計認証(技適)取得済み:008-220422

※本製品はRaspberry Pi OS(旧Raspbian)などのLinux系OSが動作するシングルボードコンピューターではありません。

【資料】
Raspberry Pi Pico and Pico W
RP2040
Raspberry Pi Debug Probe
MicroPython
The C/C++ SDK

RP2040 Datasheet
Hardware design with RP2040
Getting started with Raspberry Pi Pico: C/C++ Development
Raspberry Pi Pico C/C++ SDK
Raspberry Pi Pico Python SDK