『紫嵐(ズーラン)の祈り 』 沈石溪著 ●「動物小説大王」の600万部作品が登場!2本セット
中国南西部のリチュカ雪山の麓に広がる広大なガマール草原に、「紫嵐」(ズーラン)という一頭の美しい雌狼がいた。
誇り高い彼女の夢は、自ら生んだ子の一頭を、草原の狼の王者に育て上げること。
ズーランは生まれてくる子供に豊かな母乳を与えるため、重い体を引きずって狩りをすることを決意するが……。
動物の本能や生活習慣を通して、命の美しさや醜さ、善と悪など人間の行いにも通じるテーマを描く作品。
中国では600万部販売のベストセラー。
著者:沈石溪(しん・せきけい)
本名・沈一鳴。1952年、上海生まれ。中学卒業後、雲南省の最南端にあるシーサンパンナ・タイ族自治州で18年間を過ごす。
この雲南省での生活体験を基に書いた、動物を主人公とする多数の小説が高い人気を得て、「動物小説大王」と呼ばれるようになった。
中国で最も人気の高い児童文学作家の一人で、著作は教育界でも評価が高く、小学生、中学生向けの教材としても使用されている。
『紫嵐の祈り』は、中国で500万部を超す大ベストセラーとなり、2008年には、国家新聞出版総署から青少年推薦図書にも指定された。
中国作家協会児童文学委員会委員。
訳者:光吉さくら(みつよし・さくら)
お茶の水女子大学大学院博士前期課程修了。短大卒業後、メーカー、映画配給会社等を経て北京へ留学。
帰国後は台湾ドラマ配給会社にて日本語版制作を担当。その後は大学、大学院で中国文学を学ぶ。現在は翻訳業に従事。
訳者:ワン・チャイ
大学卒業後、中国にて博士号取得。中国各地に通算23年間滞在し、帰国後は翻訳業に従事しながら北京大学客員研究員を兼任。
これまでに中国、イギリス、アメリカ、オーストラリア、日本などの雑誌で論文等(単著2冊、翻訳1冊を含む)を発表。(本書籍の刊行時点の情報)