![]() 札幌市東区の特産物として有名ながら、市場に余り出回らない事で幻といわれるのが『札幌黄』というタマネギです。昔ながらの味わいを現在にも残す貴重なタマネギです。 ![]() ![]() 日本のたまねぎ栽培は明治4年札幌官園で試作した事から始まりました。それから9年の月日が流れ、明治13年に札幌村(現在の札幌市東区)の農家が栽培に成功し、東京に運び販売を試みたものの、見慣れない野菜に戸惑われ、全く受け入れてもらえず、廃棄して帰ってきたといわれています。 その後同じ札幌村の農家が販売を商人に委ね委託する事で、商業的に成功を収めました。 札幌村は肥沃で強風が吹く地域の為、乾燥しやすいというタマネギ栽培に向いている環境だった事もあり、タマネギの作付量が急速に増えて、有数のタマネギの産地になりました。 ![]() 知る人ぞ知る、昔ながらの幻のタマネギ『札幌黄』 札幌市を代表する農作物の1つの『札幌黄』(さっぽろき)。不揃いで小ぶりと見た目に難がありますが、その味は食べた人を魅了し、食べた人だけが知る美味しい玉ねぎです。 ![]()
加熱料理をすると甘味が強くなり、辛味が消えて美味しくなる事から、煮込み料理に向いていると言われます。ビーフシチューやポトフ、肉じゃが、そして札幌のカレーとして有名なスープカレー等にオススメです! ![]() ![]()
札幌という冠名が付いている事も親近感がありますでしょうし、食に関係する人にとっては『札幌黄』は特別で美味しい材料だと認識されている証にもなっていると考えます。 『札幌黄』は食の世界遺産に認定されています。スローフード協会国際本部の「味の箱舟」に、2007年に認定されています。「味の箱舟」は、地方の伝統的で、固有な在来品種で希少な食材を、世界的な基準の下でにんていしているものです。これにより地域における食の多様性を守ろうというプロジェクトです。 ![]() ![]()
![]() 収穫時期には畑一面にタマネギが広がり収穫されます。収穫された『札幌黄』はおおよそ1ヶ月程乾燥させてから出荷されます。この乾燥が『札幌黄』の良し悪しに左右するといわれています。 ![]()
![]() 生のまま食べると通常のタマネギ以上の辛みがあるのに、熱を入れると辛みが無くなり甘みが強くなるタマネギ『札幌黄』です。数が少なく幻とまでいわれる大変貴重なタマネギです!
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