目次
気圧と疾患(虫垂炎)
白血球膜上に発現する自律神経レセプターと白血球の生体リズム
感染による白血球の変化、そして体調
神経、内分泌、免疫系の連携の本体
新生児に生理的に出現する顆粒球増多と黄疸の真の意味
胃潰瘍発症のメカニズム
妊娠免疫の本体
ストレス反応の男女差そして寿命
アレルギー疾患になぜかかる
癌誘発の体調と免疫状態〔ほか〕
著者等紹介
安保徹[アボトオル]
昭和22年10月青森県生まれ。東北大学医学部卒業後、昭和47年、青森県立中央病院に内科研研修医となる。昭和49年、東北大学歯学部微生物学の助手となり、昭和54年、米国アラバマ大学に5年間留学。留学中の昭和55年、T細胞が胸腺だけでなく肝臓や腸管上皮でもつくられていることを発見した。平成3年から新潟大学医学部の教授をつとめながら、平成8年には自律神経支配のメカニズムを明らかにし、さらに平成12年にはマラリア感染とT細胞との関係をも明らかにした。発表論文は英語だけでも250を超える国際的な免疫学・医動物学者。1980年ヒトNK細胞抗原CD57に対するモノクローナル抗体(Leu‐7)の作製。1990年胸腺外分化T細胞の発見。1996年白血球の自律神経支配の発見。2000年マラリア感染の防御は胸腺外分化T細胞によって行われる