内容説明
廃校を用途変更して、道の駅、診療所、ホテル、観光牧場に。公民連携による廃校を用途変更して再活用、建物長寿命化の企画から大規模改修の設計・工事、工事後の建物利用、投資効果分析まで。
目次
第1章 道の駅保田小学校(千葉県安房郡鋸南町)―旧保田小学校:小学校の雰囲気を残した道の駅・複合施設
第2章 七浦診療所・複合施設(千葉県南房総市)―旧七浦小学校・幼稚園:診療所を中核とする地域拠点
第3章 ザ・ホテル青龍京都清水(京都市東山区松原通)―元清水小学校:歴史・文化を体験できる「過ごす」ホテル
第4章 東京おもちゃ美術館(東京都新宿区四谷)―旧四谷第四小学校:木のおもちゃが並ぶ「市民立」ミュージアム
第5章 浜松市防災学習センター(静岡県浜松市中区)―旧北小学校:防災の学習や体験の場
第6章 熊本県菊池エミュー観光牧場(熊本県菊池市)―旧迫水小学校:小学校跡地を活用した観光牧場
第7章 逓信・電電建物の長寿命化事例―大正13年(1924)京都の鴨川河畔に竣工
第8章 逓信・電電建物の長寿命化を成功させるリノベーション技術―登録有形文化財の長寿命化改修
第9章 建物の図書保存―維持保全における図書保存の方法と可能性
著者等紹介
天神良久[テンジンヨシヒサ]
東洋大学客員教授。株式会社PPP総合研究所代表取締役社長。総務省「地方公共団体の経営・財務マネジメント強化事業」アドバイザーを務める。1級建築士、認定ファシリティマネジャー、米国PMI認定Project Management professional。東京理科大学工学部1部建築学科卒業。東洋大学大学院経済学研究科公民連携専攻修士課程修了(経済学修士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
バブル期の公共建物は約50万軒あるが、その老朽化が一斉に進んでいる。建替え周期を60年とすると、その多くが2040年までの建替えが必要となる。改修により建替え周期の延長や施設の再活用をはかり、大幅な予算削減を実現するのが公共建物の長寿命化である。本書では先進事例を挙げ、改修工事の内容や効果を詳しく解説する。