内容説明
マルクス〈サービス概念〉のテキスト・クリティークにもとづいて、非物的商品等の通俗的規定を排し、素材的・感性的規定から経済当事者の意識・行動に即した経済的形態規定へのサービス理論の転換を提起する。
目次
第1章 価値形成労働について―生産的労働とサービス(本来のサービスといわゆるサービス労働;生産的労働といわゆるサービス労働)
第2章 「場所移動」に対する二つの分析視角―「有用効果生産説」と「使用価値完成説」との否定的止揚(安部説・中西説・馬場説の検討;「運送」と「運輸」 ほか)
第3章 マルクスのサービス概念(マルクスのサービス概念をめぐって;三つのサービス概念)
第4章 労働売買説批判(サービス提供の三形態;不生産的労働者は、労働力を売っているのか、労働を売っているのか ほか)
第5章 非物質的生産における価値規定、そして「不確定性」の問題
著者等紹介
青才高志[アオサイタカシ]
1949年広島に生まれる。2014年信州大学経済学部定年退職(信州大学名誉教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)