朝鮮人シベリア抑留―私は日本軍・人民軍・国軍だった

著者:金 孝淳【著】《キム/ヒョスン》/渡辺 直紀【訳】
出版社:東京外国語大学出版会

商品説明

内容説明

1945年、シベリア。「日本軍」として捕らえられ、抑留された朝鮮人青年たちは―。日帝時代に徴兵され満洲に送られた朝鮮人青年たちは、解放と同時にソ連軍の捕虜となり、シベリアに抑留され、その間に故国は分断された。命からがら38度線を越えて南の故郷に帰った者たちに待ち受けていたのは、生涯に及ぶ過酷で非道な日々だった。反骨のジャーナリストが、東アジアの現代史の空白に迫る渾身のルポルタージュ。



目次

1 抑留、試練が始まる(三八度線に現れた怪青年たち;父の足跡;千島列島からソ満国境まで;解放の喜びは消えて;スターリンの抑留決定 ほか)
2 帰還、試練は終わらなかった(帰還、新たな苦難の始まり;朝鮮戦争、再び戦禍に;故郷に戻らなかった人々―柳學龜と呉雄根;強要された沈黙と朔風会;苦しみを分かち合い共同闘争に)



著者等紹介

金孝淳[キムヒョスン]
1974年ソウル大政治学科卒。東洋通信、京郷新聞を経て『ハンギョレ新聞』創刊に参加し、東京特派員・編集局長・編集人(主筆)を務めた。2007年から現場に戻って「大記者」の肩書きで活動し2012年に退社した。「フォーラム真実と正義」共同代表を務め、韓日関係、東アジアの平和・和解・市民運動などをテーマに執筆し、歴史から葬られた人々に対して関心がある

渡辺直紀[ワタナベナオキ]
武蔵大学教授。専攻は韓国・朝鮮文学。1965年東京生まれ。慶応大政治学科卒。出版社勤務などを経て渡韓。韓国・東国大学校大学院国語国文学科博士課程修了(文学博士)。高麗大招聘専任講師を経て2005年より現職。東京外国語大学非常勤講師。カリフォルニア大サンディエゴ校客員研究員(2011年度)、高麗大招聘教授(2018年度)など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




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