ユーラシア文庫 サハリン、ウクライナ、そして帰郷―ソ連残留日本人の軌跡

著者:降籏 英捷【著】/山口 裕之【編訳】
出版社:群像社

商品説明

目次

孫に頼まれ家族と避難 まさかの侵攻、兄妹待つ日本へ
日本への永住帰国決める やはりここが両親と私の故郷
母の出産・兄の大けが サハリンからの引き揚げかなわず
強制移住で北の町ポロナイスクへ 迎える人・泊まる宿なく
生活のためにソ連国民に 厳しい冬の思い出
スパイと疑われたか? かなわなかった両親の帰国
強制移住の地で学校卒業 いったん就職、思い直し進学決意
レニングラード工科大学へ進学 勉強と仕事に追われる日々
めまぐるしい学生生活 将来の妻との出会い
大学卒業、再びサハリンへ 考えた末にソ連共産党入党
安心して暮らせる地を求めて ウクライナを転々、党から除名
工業都市ジトーミルで新居を手に 幸せな生活に向けて
ジトーミルの職場 酔っぱらいとの闘い
三度の軍事訓練 最後は大尉に任命
荒れた土地耕し、農作業に精出す 自分で建てた「別荘」で
ソ連崩壊、混乱した経済 「消えた」預金、給料は現物支給
ウクライナ独立後の暮らし 富は一部に、人々は苦しく
汚職広がり、物価は上昇 ソ連へのノスタルジーにはくみせず
ソ連型医療への幻想 「無料」でも、お金はかかる
ウクライナの医療 はびこる賄賂、知識ない医師多く
ソ連時代の選挙や新聞 見せかけの真実、実際は党に奉仕
独立後のウクライナ大統領 異なる信念、続く不安定な政治
終わらぬ戦争と汚職 第二のふるさとの未来、幸せ祈る
日本で暮らしはじめて 戦争が終わったら…
両親の故郷、安曇野へ



著者等紹介

降籏英捷[フリハタヒデカツ]
1943年、南樺太(当時は日本領、現ロシア・サハリン州南部)生まれ。両親は長野県安曇野市出身。1945年8月のソ連による侵攻で日本本土に帰国できなくなり、家族とともに取り残された。その後、進学先のレニングラード(現ロシア・サンクトペテルブルク)で出会ったウクライナ出身の女性と結婚し、ウクライナで2022年まで暮らした。同年3月、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて日本に一時避難。同11月に永住帰国を決め、日本国籍が認定された

山口裕之[ヤマグチヒロユキ]
信濃毎日新聞文化部デスク。東京都出身。早稲田大学で石井ナターリア、高山旭、直川誠蔵の各氏からロシア語を学んだ。1992〜93年、モスクワ大学に交換留学。95年に信濃毎日新聞社入社。2001〜02年、休職してベラルーシに滞在。チェルノブイリ原発事故被災者への支援活動などを取材してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




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