内容説明
広島・長崎のヒバクシャは12万7000人、平均年齢は83歳超、本書に貴重な証言をお寄せいただいた少なくない方も故人となられました・核廃絶にむけた展望を切り開いた国連核兵器禁止条約の発効と、広島「黒い雨」訴訟の勝利判決確定という大きな前進の一方、「核抑止力」に固執した危険な逆流がせめぎあういま、ノーモア・ヒロシマ・ナガサキの原点である被爆体験の記録・継承・発信は差し迫った課題となっています。
目次
ヒロシマ編(内田克子 親も子も孫までも不安と共に生きた70余年;住田紀美子 大芝公園で斃れた人々を思い起こしながら生きてきた;榎郷子 あの惨禍が二度とないようにと語り継ぐ;藤村敏夫 今も脳裏から消えることのない一口の水と少年の笑み;高安九郎(本名・小西建男)手記 閃光の下の陣中日記 ほか)
ナガサキ編(山本イソ子 やっとたどりついた今の幸福;尾畑正勝 平和のために核兵器廃絶を訴え続けてきた;木之下フジノ 長崎は私の白衣生活の原点;土肥恵美子 3人の息子を奪われた父の悲しみ;關桂子 原爆の閃光と私の家族たち ほか)