フィリピン戦跡ガイド―戦争犠牲者への追悼の旅

著者:小西 誠【著】
出版社:社会批評社

商品説明

内容説明

中国を上回る約50万人の戦死者を出したフィリピンでの戦争―その戦闘と占領・住民虐殺の傷痕を歩く!世界で唯一、リアルな戦場が残るコレヒドール島、バターン「死の行進」、マニラ市街戦と住民虐殺のメモリアル。そして、リンガエン湾上陸跡・特攻隊基地跡などを紹介―写真250枚掲載!



目次

フィリピンでの戦跡の歩き方
第1章 首都マニラ市内に残る戦争―マニラ市街戦跡・住民虐殺のメモリアルを歩く
第2章 二度の戦争の激戦地となったコレヒドール島―戦場がそのまま保存された世界で唯一の島
第3章 バターン半島 「死の行進」の街道を歩く―フィリピン戦争のもう一つの激戦地・バターン半島
第4章 二度の上陸戦の舞台となったリンガエン湾―リンガエン湾・マバラカット特攻隊の戦跡を歩く
第5章 日・米比軍の最後の戦の地 バレテ峠・サクラサク峠―兵隊も「邦人」も飢えと病で斃れていった
第6章 戦争犠牲者を追悼するメモリアルを訪ねて―南部ルソンの忘れられた住民大虐殺のメモリアル
第7章 フィリピンでの日・米比軍の戦争 1941〜1945年―「本土防衛」の捨て石にされた日本軍兵士とフィリピン民衆



著者等紹介

小西誠[コニシマコト]
1949年、宮崎県生まれ。航空自衛隊生徒隊第10期生。軍事ジャーナリスト・社会批評社代表。2004年から「自衛官人権ホットライン」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

中国を上回る約50万人の戦死者を出したフィリピンでの戦争―その戦闘と占領・住民虐殺の傷痕を紹介。写真約205枚を掲載中国を上回る約50万人の戦死者を出したフィリピンでの戦争――その戦闘と占領・住民虐殺の傷痕を歩く!

世界で唯一、リアルな戦場が残るコレヒドール島、バターン半島「死の行進」、マニラ市街戦と住民虐殺のメモリアル。そして、リンガエン湾上陸跡、特攻隊基地跡、日・米比軍最後の戦場・バレテ峠など多数の戦跡を紹介。写真約250枚を掲載。

はじめに 2

■フィリピンでの戦跡の歩き方 10



第1章 首都マニラ市内に残る戦争 11

     ――マニラ市街戦跡・住民虐殺のメモリアルを歩く

    ●マニラその巨大都市の現在 12

    ●マニラ市街戦最後の攻防、イントラムロス 17

    ●サンチャゴ要塞内のフィリピン人捕虜虐殺のメモリアル 20

    ●殺された市民の祈念碑が安置されたサン・オーグスティン教会 24

    ●メモラーレ・マニラ1945モニュメント 27

    ●激戦に耐えた旧パコ・ステーション 29

    ●連合軍が最初に到達したサント・トーマス大学 30

    ●マニラ市内の二つの虐殺現場―旧スペイン・クラブとラサール大学 32



第2章 二度の戦争の激戦地となったコレヒドール島 35

     ――戦場がそのまま保存された世界で唯一の島

    ●島の頭部・トップサイドに残る350メートルの巨大兵舎 36

    ●太平洋戦争記念碑と記念館 41

    ●米比軍・日本軍の地下要塞となったマリンタ・トンネル 44

    ●無用の長物となったクロケット砲台 50

    ●日本軍を震撼させたウェイ砲列 52

    ●2万6千メートルの射程を誇るハーン砲台 54

    ●日本軍の直撃を受けたギアリー砲列 56

    ●保存されたサウスドッグと知られざるトーチカ 58

    ●島の北部海岸線に設営された震洋隊の基地 65

    ●キンドレー飛行場跡に残るバンカー 68

    ●フィリピン・ヒーローズ・メモリアル 70

    ●「日本平和庭園」の慰霊碑 72

    ●カバロ島・フレイル島(軍艦島)の玉砕 74

    ●コレヒドール島の案内 77



第3章 バターン半島――「死の行進」の街道を歩く 81 

     ――フィリピン戦争のもう一つの激戦地・バターン半島

    ●「死の行進」の起点――マリベレス・ゼロ地点 82

    ●バターン半島での日本軍と米比軍の戦い 85

    ●サマット山に聳える十字架のメモリアル 90

    ●ひっそりと佇むカパス・デスマーチ・メモリアル・シュライン 96

    ●巨大タワーが建つカパス・ナショナル・シュライン 98

    ●従軍作家・火野葦平の記録したオードネル捕虜収容所 102

    ●パンティンガン川の虐殺 105



第4章 二度の上陸戦の舞台となったリンガエン湾 109

     ――リンガエン湾・マバラカット特攻隊の戦跡を歩く

    ●連合軍上陸地点を印す「上陸記念碑」 110

    ●日本軍の上陸地点に造られたジャパニーズ・ガーデン 117

    ●最初のカミカゼ特攻隊出撃基地・マバラカット西飛行場跡 119

    ●マバラカット西飛行場跡に残る掩体壕群 123

    ●正面に鳥居が建てられたマバラカット東飛行場跡 128



第5章 日・米比軍の最後の戦いの地――バレテ峠・サクラサク峠 133

     ――兵隊も「邦人」も飢えと病で斃れていった

    ●累々たる屍が眠るバレテ峠とメモリアル 134

    ●連合軍のメモリアルが建つバレテ峠 135

    ●バレテ峠の日本軍戦没者の記念碑 137

    ●バレテ峠の中国系比軍兵士の記念碑 140

    ●ゲリラに翻弄された日本軍 142



第6章 戦争犠牲者を追悼するメモリアルを訪ねて 145

     ――南部ルソンの忘れられた住民大虐殺のメモリアル

    ●教会に集められ、家を爆破されたバウアンのメモリアル 146

    ●カランバのリアール三叉路のメモリアル 150

    ●カランバのサンペロハン小学校のメモリアル 152

    ●日本人がフィリピンの人々のために建てた世界平和祈念塔 155

    ●リパ虐殺に関わった日本兵の証言 158

    ●日本軍戦犯たちが収容されたモンテンルパ 162

    ●フィリピン無名戦士の墓 166

    ●マニラ・アメリカン・セメタリーとメモリアル 169

    ●日本の軍民戦没者を祀るジャパニーズ・ガーデン 170



第7章 フィリピンでの日・米比軍の戦争――1941?1945年 173           ――「本土防衛」の捨て石にされた日本軍兵士とフィリピン民衆

    ●アジア・太平洋戦争の開戦とフィリピン 174

    ●バターン半島攻防戦で苦戦する日本軍 177

    ●日本軍の敗勢と連合軍のレイテ上陸 184

    ●再びルソン決戦――連合軍の上陸作戦 189

    ●日本軍の敗退と孤城化 192    

●市民約10万人が死亡したマニラ市街戦 196

    ●コレヒドール島の日本軍陥落 202

    ●マニラ東部の戦闘とフィリピン戦の終了 204

●山下司令官の投降と処刑 205





 註1 本書のフィリピン戦跡ガイドは、ルソン島に限定して執筆しているが、同国の他の島については、 随時増補版として刊行する予定である。

 註2 表紙カバーの写真は、バターン半島マリベレス・ゼロ地点のメモリアルである。

小西 誠[コニシマコト]
1949年、宮崎県生まれ。航空自衛隊生徒隊第10期生。
軍事ジャーナリト・社会批評社代表。2004年から「自衛官人権ホットライン」事務局長。
著書に『自衛隊の対テロ作戦』『ネコでもわかる? 有事法制』『現代革命と軍隊』(マルクス主義軍事論第2巻)『自衛隊 そのトランスフォーメーション』『日米安保再編と沖縄』『自衛隊 この国営ブラック企業』(以上、社会批評社)などの軍事関係書多数。
また、『サイパン&テニアン戦跡完全ガイド』『グアム戦跡完全ガイド』『本土決戦 戦跡ガイド(part1)』『シンガポール戦跡ガイド』(以上、社会批評社)の戦跡シリーズ。




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