内容説明
航空ノンフィクションの第一人者が日本の名機の開発設計者および関係者らにインタビュー。彼らの劇的な人生および傑作機誕生の軌跡が明かされる。「風立ちぬ」だけではない!飛行機を巡る感動ヒストリー。
目次
天才と呼ばれた「九六式艦上戦闘機」「零戦」の設計者―堀越二郎(元新三菱重工業参与、元東京大学講師)
航空機産業の復活に尽力した「YS‐11」の開発リーダー―東條輝雄(元三菱重工業副社長、元三菱自動車工業社長)
「飛燕」「屠龍」など二〇数機を開発したミスター・エンジニア―土井武夫(元川崎重工業航空事業本部顧問、元名城大学教授)
業界の“三賢人”は「呑龍」の軽量化で新人から頭角を現す―渋谷巌(元中島飛行機設計者、元富士重工業常務)
傑作機「彩雲」を設計、戦後「T‐1」で音速の壁を初突破―内藤子生(元中島飛行機設計者、元富士重工業取締役)
「隼」「鍾馗」などの設計者から“ロケットの父”へ転身―糸川英夫(元中島飛行機設計者、元東京帝国大学教授)
「九七式大艇」「紫電改」など、独創的な名機を次々開発―菊原静男(元川西航空機設計部長、元新明和工業取締役)
強い信念で戦中、戦後ジェットエンジンの開発に賭けた男―土光敏夫(元石川島播磨重工業社長、元経済団体連合会会長)
終戦間際、日本初のジェットエンジン「ネ20」の開発に成功―永野治(元海軍技術中佐、元石川島播磨重工業副社長)
「YS‐11」から「MRJ」まで三菱一連の民間機を開発―西岡喬(元三菱重工業社長、元三菱航空機会長)
ゼロからスタートし米国で「ホンダジェット」を事業化―藤野道格(ホンダエアクラフトカンパニー社長)
著者等紹介
前間孝則[マエマタカノリ]
ノンフィクション作家。1946年佐賀県生まれ。法政大学中退後、石川島播磨重工業の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に20余年従事。1988年に同社退社後、日本の近現代の産業・技術・文化史の執筆に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)