武道初心集を知る

著者:大道寺 友山【著】/大道寺 弘義【監修】
出版社:教育評論社

商品説明

内容説明

兵法や儒学の教えを基に武士としての心構えを説いた武士の教育書。



目次

正月元日の朝雑煮の餅を祝ふとて箸を取初るより其年の大晦日の夕に至る迄日々夜々死を常に心にあつるを以本意の第一とは仕るにて候
行住坐臥二六時中勝負の気を忘れず心におくを以肝要とは仕るにて候
三民の上に立て書をとる職分の義に有之候からは学文などをも致し広く物ごとの道理をも弁へ不申しては不叶義也
親へ孝養のつとめの厚きを以第一とは仕るにて候
義不義の二つをとくと其心に得徳仕り専ら義をつとめて不義の行跡をつゝしむべきとさへ覚悟仕り候へば武士道は立申にて候
武士道の学文と申は内心に道を修し外かたちに法をたもつといふより外の義は無之候
上古の武士の義は弓馬と申て大身小身共に弓射馬に乗事を以て武芸の最上と仕たる由也
忠孝の二つの道はあながち武士の身の上斗にかぎりたる義にても無之農工商の三民の上におゐても父子主従の交りには忠孝の道を尽すより外の義は無之候
主君を持奉公仕る武士は諸傍輩の身の上に悪事を見聞て陰噂を仕間敷とある嗜肝要也
大身小身共に武士の役義と申は陣普請両役也〔ほか〕



著者等紹介

大道寺友山[ダイドウジユウザン]
1639年(寛永16)越後国村上邑に生まれる。成人後は小幡景憲、北条氏長、遠山信景らに甲州流軍学を学び、山鹿素行からは兵法の奥義を伝授される。壮年期には浅野家に仕えるなど兵法家として諸藩を遍歴する。1697年(元禄10)に会津藩松平正容の臣籍に列せられた後、福井藩松平吉邦に召し抱えられるなどし、1730年(享保15)92歳で江戸にて没する

大道寺弘義[ダイドウジヒロヨシ]
1935年、東京都に生まれる。父の農林省から新潟県への転勤のため新潟市に移る。県立新潟高等学校併設中学校、県立新潟南高等学校卒業。新潟県職員などを経て、県立新潟南高校の学校職員を務める。現在、新潟市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




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