内容説明
数々の起源探求プロジェクトを主催する人類進化研究の世界的権威の解説と貴重な写真が、「試行」と「迷走」の連続で捉えがたかった人類進化の実像を再現。プロコンスル、シヴァピテクス、A.アフリカヌス、ホモ・エレクトスなど、さまざまな類人猿種を復元図とともに丁寧に解説し、進化の実像を克明に再現。極度の注意力を要する発掘作業の様子や、最新の医療機器を利用した研究室での分析、そこから導かれる進化モデル構築の現場を多くのイラストを用いて紹介。
目次
第1部 私たちの祖先を求めて(現生類人猿とその生息環境;ヒトの変異;古人類学 ほか)
第2部 化石から進化を探る(霊長類の起源;初期の真猿類;類人猿とは? ほか)
第3部 化石証拠の解釈(類人類と人類のロコモーション(移動様式)進化
採食についての進化
類人猿と人類の地理的拡散 ほか)
著者等紹介
ストリンガー,クリス[ストリンガー,クリス][Stringer,Chris]
ロンドン自然史博物館古生物研究部(人類進化研究室)、現役名誉研究官。有名な「単一起源モデル」を提示し、現在多くの考古学者、年代測定技術者、遺伝学者とともに人類進化のモデル再構築をめざし数々の共同研究を主催
アンドリュース,ピーター[アンドリュース,ピーター][Andrews,Peter]
ロンドン自然史博物館古生物研究部(人類進化研究室)、元研究官。30年以上にわたり人類起源・進化の発掘調査に従事。書籍も多数
馬場悠男[ババヒサオ]
国立科学博物館人類研究部部長。日本人類学会会長。1945年生まれ、東京大学理学部生物学科人類学課程卒業。専門は人類形態進化学
道方しのぶ[ミチカタシノブ]
フリーランスライター。1954年生まれ。専門は人類進化史、古代史、ロボット工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)