内容説明
公演のみならずマネジメントほか、海外も視野に入れた意欲的な活動を行う、宝生流20代宗家 宝生和英を監修者に迎え、桜の登場する能をとりあげて、花にまつわる文化とともに愉しく紹介します。美しい桜の写真や絵画、能面など、図版100余点を掲載。ひと味違う「桜の本」として、植物好きの方にもお勧めです。
目次
能にでてくる桜
千本の桜 其の一―『吉野天人』
千本の桜 其の二―『嵐山』
山桜―『志賀』
地主桜 其の一―『熊野』
地主桜 其の二―『田村』
雲珠桜―『鞍馬天狗』
桜狩に行き 其の一―『西行桜』
桜狩に行き 其の二―『桜川』
桜狩に行き 其の三―『右近』
若木の桜 其の一―『須磨源氏』
若木の桜 其の二―『忠度』
業平の桜 其の一―『雲林院』
業平の桜 其の二―『小塩』
泰山府君―『泰山府君』
著者等紹介
宝生和英[ホウショウカズフサ]
日本能楽会員(重要無形文化財保持者総合認定)。1986年東京生まれ。父、第19世宗家宝生英照に師事。宝生流能楽師佐野萌、今井泰男、三川泉の薫陶を受ける。能『西王母』子方にて初舞台。2008年に宝生流第20代宗家を継承。一子相伝曲『双調之舞』『延年之舞』『懴法』を披く。公演活動のみならずマネジメントも行う。NHK大河ドラマ『篤姫』『天地人』に出演。2019年第40回松尾芸能賞新人賞受賞。2023年ミラノ大学客員教授。現在『週刊少年サンデー』連載中の『シテの花』監修。海外ではイタリア、香港、UAEを中心として活動
ジポーリン福島菜穂子[ジポーリンフクシマナホコ]
文学博士(米国ミシガン大学比較文学)。大阪府高槻市生まれ。1994年CEW(Center for the Education of Women)女性教育スカラー受賞。2013年国際アジア学会(ICAS)ベスト・アコレイド賞受賞。2012〜24年東京農業大学国際学部及グリーンアカデミー等で、桜や日本文化の講座を日本語及英語で担当。文学や芸術から自然環境との寄り添い方を考えたいホモルーデンス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
春うらら、花に誘われ能楽鑑賞を愉しんでみませんか?
2024年10月より『週刊少年サンデー』にて連載(壱原ちぐさ「シテの花」)も始まり、その魅力が一般にも広まりつつある能の世界。コミック監修も務める宝生流20代宗家・宝生和英を監修者に迎え、有名な『嵐山』『熊野』『鞍馬天狗』『西行桜』ほか、桜の出てくる14演目を取り上げて、花にまつわる文化とともに愉しく紹介します。
「能を愉しむための基礎知識」付で、初めての方でもOK! 美しい花の写真や絵画、能面など、図版100余点を掲載。ちょっと変わった「桜の本」として、植物好きの方も楽しめます。