内容説明
倫理学者といえども歌舞伎を観ることもある。観て感動すればそれを書きたくもなる―。言葉、食、音楽etc.歌舞伎にまつわるこもごもを語り継ぐ第一部。竹本座の「仮名手本忠臣蔵」と真山青果の「元禄忠臣蔵」、前者を時代物浄瑠璃劇と、後者をリアリズム演劇として捉え歌舞伎の歴史を踏まえつつ両者を比較しながら読み解く第二部。
目次
第1部 歌舞伎とその周辺(「いろは」追想;歌舞伎の食べ物;「おどり」と「おと」;桧垣―能と歌舞伎 ほか)
第2部 二つの『忠臣蔵』(『仮名手本忠臣蔵』と『元禄忠臣蔵』;『歌舞伎随想』余話―あとがきに代えて)
著者等紹介
濱田恂子[ハマダジュンコ]
1932年東京に生まれる。東京大学文学部独文学科・倫理学科卒業。同大学院博士課程(倫理学)単位取得満期退学。フンボルト財団研究奨学生としてチュービンゲン大学哲学科留学。関東学院大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)