内容説明
家電のデザイン変遷を知ることは、新たな開発の手掛かりとなる。昭和四十年代に大衆化した工業製品として、常に技術開発を先導してきたテレビ受像機。そのデザインは技術革新とともに生まれ、変化していった。
目次
第1章 草創期から普及期のデザイン(テレビ受像機の発明;日本におけるテレビ受像機の草創期;昭和30年代のテレビ受像機;まとめ)
第2章 白黒テレビ受像機の成熟期からカラーテレビ受像機の普及期のデザイン変遷(昭和40年代のテレビ受像機;コンソールタイプ;テーブルタイプ;昭和50年代のテレビ受像機;テーブルタイプの変容;まとめ)
第3章 家具調テレビの誕生と展開(家具調と家具調テレビの呼称;「嵯峨」誕生とシリーズ展開;まとめ)
第4章 家具調テレビのデザイン創出過程(欧米の影響によるデザイン潮流;「嵯峨」開発の背景と経緯;製品デザイン間の影響;意匠登録に見る創作の経緯;まとめ)
著者等紹介
増成和敏[マスナリカズトシ]
芝浦工業大学デザイン工学部デザイン工学科生産・プロダクトデザイン系教授。芝浦工業大学理工学研究科機械工学専攻デザイン部門教授。博士(芸術工学)2010年3月九州大学。1979年九州芸術工科大学工業設計学科卒業。2007年放送大学大学院文化科学研究科修了。2010年九州大学芸術工学府博士後期課程修了。1979年松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)入社。1980年テレビ本部デザインセンター配属。海外市場向け(特にPAL、SECAM方式地域:欧州、中近東、中国)のテレビ受像機のプロダクトデザインを担当、その後、国内市場向けテレビ受像機のプロダクトデザイン、ディスプレイデザイン、プロジェクションテレビ、液晶テレビ、伝送品などのデザインを担当。1993年〜松下通信工業株式会社(現パナソニック株式会社)デザインセンターに異動。カーオーディオ、カーナビゲーション機器のプロダクトデザインとGUIデザインを担当、その後、携帯電話、情報通信機器のプロダクトデザインとGUIデザインを担当。2006年〜2009年「新日本様式」協議会事務局次長。2009年〜現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)