目次
第1部 難易度を考慮した文法(OPIとは何か;使用された語から日本語能力を推測する;言葉の切れ端から日本語能力を推測する;これでいいのか、初級文法?;「受身」は初級文法なのか;難易度を考慮した初級文法の体系;中級文法について考える;上級文法について考える)
第2部 言語活動から見た文法(言語活動から見た文法;学習者の言語活動;言語活動のタスク化;ロールプレイを利用して文型を抽出する;文型の抽出からシラバスの作成へ;言語活動ベースの文法シラバス)
第3部 理解のための文法(プロフィシェンシーから見た聴解;予測;小説を読むための文法;使用文法と理解文法の関係;理解の負担度;読解教育のガイドライン)
著者等紹介
山内博之[ヤマウチヒロユキ]
1962年愛知県生まれ。筑波大学にて経済学修士を取得。現在は、実践女子大学文学部国文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
いわゆる日本語学的な文法についてではなく、日本語教育の現場で活かすための文法について述べる。学習者の言語能力からの視点、つまり、プロフィシェンシーからの視点で文法を眺めるというのが、本書の考え方である。具体的には、(1)文法の難易度を考えること、(2)言語活動から文法を眺めること、(3)理解のための文法と使用のための文法を区別すること、の3点を主張し、日本語教育の現場で活かすための文法について考えていく。