内容説明
15世紀、大航海時代の幕開けとともに海上覇権の争奪戦が始まった―。世界を二分し繁栄を誇ったスペインとポルトガルは新興海洋国家オランダとイギリスに敗れ、そのイギリスはオランダを潰し、フランスを制してパクス・ブリタニカを築く。やがて日米独が新興海軍国として現れ、第一次世界大戦を経てイギリスの覇権は終焉する。第二次世界大戦後はパクス・アメリカーナの時代となるが、冷戦に勝利したアメリカもテロとの戦いで疲弊し、中国の台頭を許す。500年に及ぶシー・パワーの戦いを詳述しながら、「自由で開かれたインド太平洋」を実現するための日本の戦略を探る!
目次
海と海軍とシー・パワー
大航海時代
新興海洋国家オランダとイングランド
英仏のオランダ潰し
英仏抗争―パクス・ブリタニカへの道
パクス・ブリタニカ
帆船の発達と戦術
ネイヴァル・ルネッサンス
新興海軍国ドイツ
新興海軍国アメリカ
新興海軍国日本
日清戦争
日露戦争
第一次世界大戦とパクス・ブリタニカの終焉
戦間期のシー・パワー
第二次世界大戦―大西洋の戦い
太平洋戦争への道
太平洋の戦い
海の地政学
冷戦の始まり―米ソの軍拡競争
冷戦の終焉―ソ連海軍の崩壊
中国人民解放軍海軍の歩み
海上自衛隊の歩み
冷戦後のシー・パワー
シー・パワーの時代
著者等紹介
堂下哲郎[ドウシタテツロウ]
1982年防衛大学校卒業。護衛艦はるゆき艦長、第8護衛隊司令、護衛艦隊司令部幕僚長、第3護衛隊群司令等として海上勤務。陸上勤務として内閣危機管理室出向、米中央軍司令部先任連絡官、海幕運用2班長、統幕防衛課長、幹部候補生学校長、防衛監察本部監察官、自衛艦隊司令部幕僚長、舞鶴地方総監、横須賀地方総監等を経て2016年退官(海将)。米ジョージタウン大学公共政策論修士。現在、日本生命保険相互会社顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)