内容説明
状況判断とは「周囲の状況を判断して、最良の行動方針を決定する」ことである。戦況が目まぐるしく変化する軍事作戦では迅速な意思決定が不可欠であり、時間のかかる多数決や合意は通用しない。そのため軍隊では一つの作戦における指揮官は一人と定められ、その指揮官が総合的に状況判断する。現在、米軍は論理的思考の「米軍式意思決定法」と直観的判断を重視する「OODA」を併用している。ビジネスを含むさまざまな場面で応用できる最強の状況判断ツールを平易に解説する!
目次
第1章 状況判断とは何か?
第2章 実戦で鍛えられた米軍式意思決定法
第3章 新たな意思決定法「OODA」
第4章 状況判断力を高めるマネジメント
第5章 状況把握の要点
第6章 可能オプションと行動オプション
第7章 直観とセンスを養う
実践編 ウクライナ戦争を状況判断する
著者等紹介
上田篤盛[ウエダアツモリ]
1960年広島県生まれ。株式会社ラック「ナショナルセキュリティ研究所」シニアコンサルタント。元防衛省情報分析官。防衛大学校(国際関係論)卒業後、1984年に陸上自衛隊に入隊。87年に陸上自衛隊調査学校の語学課程に入校以降、情報関係職に従事。92年から95年にかけて在バングラデシュ日本国大使館において警備官として勤務し、危機管理、邦人安全対策などを担当。帰国後、調査学校教官をへて戦略情報課程および総合情報課程を履修。その後、防衛省情報分析官および陸上自衛隊情報教官などとして勤務。2015年定年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)