内容説明
ドイツ特殊部隊「ブランデンブルク」―これまで具体的な活動がほとんど知られることのなかった「ブランデンブルク」の元隊員による回想録。同部隊の特性や独ソ戦での対パルチザン活動、不快極まる湿地帯での作戦行動、イタリア山岳地帯での活動等々…戦時中の日記などを基に活写されている。さらに敗戦後はブランデンブルク隊員であったことから「戦犯」として一〇年の長きにわたってソ連に抑留。労働収容所や刑務所での過酷な体験、父親との再会と別れ、脱走の試みなど、当事者の得難い証言をまとめた貴重な史料!
目次
運命の決断
対パルチザン作戦
ヴィテプスクをめぐる戦い
泥濘の主陣地の中で
湿地帯からイタリアへ
将校選抜課程
ヴィシャウでの士官教育
少尉として部隊に復帰
降伏の混乱
ソ連の捕虜に
ソ連の収容所
矯正労働二五年の有罪判決
脱走の準備
脱走
再逮捕
二度目の有罪判決
ノヴォ=チェルカスクの刑務所へ
帰郷
著者等紹介
クリスティアンゼン,ヒンリヒ=ボーイ[クリスティアンゼン,ヒンリヒボーイ] [Christiansen,Hinrich‐Boy]
1924年ドイツ/キール生まれ。1942年に「ブランデンブルク」特殊部隊に入隊、ソ連およびイタリアにて特殊作戦に従事。敗戦後は捕虜および「戦犯」としてソ連に抑留され、その間に脱走を試みるも、1955年まで労働収容所や刑務所で服役。帰国後は大学教育を経て国家公務員として西ドイツ政府に奉職。1992年および1998年にロシア連邦政府により名誉を回復。2014年リューベックにて没
大木毅[オオキタケシ]
現代史家。1961年東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、国立昭和館運営専門委員等を経て、著述業。『独ソ戦』(岩波新書)で新書大賞2020大賞を受賞
並木均[ナミキヒトシ]
1963年新潟県生まれ。中央大学法学部卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)