出版社内容情報
論証力は数学のソコヂカラだ!
論理をおろそかにして数学はできない。
答案を書くことには論証力が必要。
そんなことはアタリマエだと思っていても、なす術もないままうやむやにしていませんか。
数学Aの“論証”を繰り返し勉強しても、証明問題が解けるようにはなりません。
論理をどのように使って問題を解けばよいのか、問題の論理構造はどのようになっているのか。
受験生は“生きた論理”を使えなければいけないのです。
この本では、まず第1部で論理の基礎(教科書+α)を学びます。特に、“レッドカード級欠陥論法”と称し、やりがちな間違った論法、はまりやすい論理の落とし穴を列挙しました。あなたも知らず知らずのうちにこのレッドカードを出されているかも知れません。
続く第2部では、論理・論証以外の幅広い分野の問題にあたり、論理が各々の問題においてどう立ち現れているのかを確かめます。例を通して、“生きた論理”を使いこなすことが、いかに数学の実力向上と密接に結びついているかを知ることになるでしょう。
その上で、第3部に進み、論証力を試す入試問題の実例にあたり、論証力の仕上げをしてもらいます。01年東大理科5番のような、ありきたりの勉強では太刀打ちできない、対策のたてにくい問題に指針を与えていきます。
この本を通して読めば、論理を軸にして数学の底力(そこぢから)がつきます。
数学は論証力が決め手です。
INDEX
第1部 インフラアップ
§1 論理用語の確認
§2 いろいろな論法(背理法、対偶法など)
点検問題21題つき
第2部 論理の運用
否定の効用、連立形の同値性
逆手流と存在、任意と適当の複合形
など全20章(各章3ページ)
第2部は「大学への数学」で「論証力育成講座」として2年間連載したものがベース。
第3部 論証力が試される入試問題
§1 論証問題のための手筋集(全8手筋)
§2 技をみがくための演習題(全25題)