内容説明
公共経済学の標準的な理論を説き明かしながら、現実の公共部門の直面する様々な問題を考察した新しいスタイルの入門テキスト。EBPM(エビデンスに基づく政策形成)、行動経済学といった話題も盛り込み、問題解決に資する種々の経済学のツールを紹介する。見通しのよい15講構成で、大学での半期の講義に対応。2色刷。
目次
政府の役割と市場の失敗
外部性の理論
公共財理論
公共選択論
情報の非対称性
租税の経済効果
税の帰着と負担
望ましい税制に向けて
最適課税論
メカニズム・デザイン
コミットメント問題
公共部門の効率化
財政赤字と財政再建
EBPMという視点
行動経済学で考える
著者等紹介
佐藤主光[サトウモトヒロ]
1969年秋田県生まれ。1992年一橋大学経済学部卒業。1998年クイーンズ大学(カナダ)経済学部Ph.D.取得。1999年一橋大学大学院経済学研究科専任講師。2002年一橋大学大学院経済学研究科助教授。2007年一橋大学大学院経済学研究科准教授。一橋大学大学院経済学研究科/国際・公共政策研究部教授。政府税制調査会委員、財務省財政制度等審議会委員、内閣府経済財政一体改革推進委員会専門委員などを歴任。著書に『地方交付税の経済学―理論・実証に基づく改革』(赤井伸郎・山下耕治との共著、有斐閣、2003年。第47回日経・経済図書文化賞、NIRA大来政策研究賞、租税資料館賞受賞)、『地方税改革の経済学』(日本経済新聞出版社、2011年。第52回エコノミスト賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)