内容説明
『実践編』では、身体の各部位の運動療法と運動療法の特殊分野を詳述。新たな図解プログラム!解剖図・線画・写真・X線写真などフルカラーの解り易さ。新たな内容!脊椎マニピュレーション・脊椎手術・術後管理・上級機能トレーニングのための運動。女性の出産と骨盤底。リンパ系疾患。新たなモデル!Nagiモデルを加えた国際生活機能分類(ICF)の言語使用。新たなヒント!運動療法の臨床適用の新たなヒントを「臨床情報」に記載。さらに!運動療法の帰結を重視した「エビデンス情報」掲載。
目次
第4部 身体の各部位の運動療法(脊椎(構造・機能・姿勢;管理のガイドライン;運動療法とマニピュレーション)
肩と肩甲帯
肘と前腕複合体
手関節と手指
股関節
膝関節
足関節と足部
上級の機能的トレーニング)
第5部 運動療法の特殊分野(女性の健康:出産と骨盤底;リンパ系疾患の管理)
著者等紹介
キスナー,キャロリン[キスナー,キャロリン] [Kisner,Carolyn]
理学療法士、理学修士。オハイオ州立大学(OSU)の教授陣の一員として27年間務め、早期退職後名誉教授の称号を与えられた。OSU在職中、医療技術学部から教育指導優秀賞を贈られ、Sphinx and Mortarboard Honor Societiesから、優秀な教育指導者として認められた。その後、オハイオ州シンシナティ市のマウント・セント・ジョゼフ大学で7年間教えた。そこでの在職中、カリキュラム委員会の委員長を務め、Sister Adele Clifford Excellence in Teachingを贈られ、2010年春の会議から、Lifetime Achievement in Physical Therapyを贈られた
コルビー,リン・アラン[コルビー,リンアラン] [Colby,Lynn Allen]
理学療法士、理学修士。オハイオ州立大学(OSU)の名誉准教授。OSU(米国オハイオ州コロンバス市)から、理学療法の理学士と医療技術の修士を受けた。長い理学療法士としての歩みの中で、OSUの医療技術専門学科から、教授優良賞を贈られ、オハイオ理学療法協会によって、2001年の年間優良オハイオ理学療法士に選ばれた。さらに、OSU同窓会から、Ralph Davenport Mershon Award for Service andLeadershipを贈られた
黒澤和生[クロサワカズオ]
国立療養所近畿中央病院附属リハビリテーション学院理学療法学科卒業。中央大学法学部法律学科(通信教育課程:法学士)。東京国際大学大学院社会学研究科応用社会学専攻修士課程修了(社会学修士)。杏林大学大学院保健学研究科保健学専攻後期(博士)課程修了(保健学博士)。埼玉医科大学付属病院、埼玉リハビリテーション専門学校、埼玉医科大学短期大学、国際医療福祉大学、健康科学大学を経て、平成28年度から国際医療福祉大学小田原保健医療学部学部長・理学療法学科長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
運動の治療応用における新しい傾向と研究成果を組み入れた運動療法と徒手療法の原理、最新の運動と管理ガイドラインを掲載。筋骨格系疾患または手術に伴う運動機能障害を有する患者ひとりひとりに合わせた介入プログラム作成のためのガイドライン。
運動療法と徒手療法の原理について考察を深め、最新の運動と管理ガイドラインを掲載し、理論と臨床技術の極めてバランスのとれた内容を記載しています。
理学療法の現在の進歩を反映した改訂版!
■ 新たな図解プログラム! 解剖図・線画・写真・X 線写真などフルカラーの解り易さ。
■ 新たな内容!脊椎マニュピレーション・脊椎手術・術後管理・上級機能トレーニングのための運動、女性の出産と骨盤低、リンパ系疾患などを加えた。
■ 新たなモデル!Nagiモデルを加えた国際生活機能分類(ICF)の言語使用。
■ 新たなヒント!運動療法の臨床適用の新たなヒントを「臨床情報」に記載。
■ さらに!運動療法の帰結を重視した「エビデンス情報」掲載。
常に運動の治療応用における新しい傾向と研究成果を組み入れてきた「最新 運動療法大全 第6版」が?基礎編・?実践編となってついに刊行される。
新版の主な特徴としては、いくつかの章を最新化するために数名の協力寄稿者を新たに採用し、現在の研究についての知識と情報を提供・追記している。
「エビデンス情報」の広大と最新化、「臨床情報」の新たな追加や、国際生活機能分類(ICF)・Nagiモデルの用語を統一し、世界保健機構の健康分類企画への移行をも推進している。
また、リハビリテーションプログラムの向上には、関節だけでは達成できないということが認識されてきていることから、身体パフォーマンスを向上させる上級運動を積極的に取り入れ改善させるため上級の機能トレーニングを多数掲載している。運動療法を学ぶ学生、医療従事者の学習と専門科としての成長のための情報源として役立つ内容に仕上がっている。
推薦文 渡邉 昌/日本語版監修にあたって 黒澤 和生/第6版発刊にあたって/謝辞/著者紹介
第4部 身体の各部位の運動療法
第14章 脊椎:構造・機能・姿勢
脊椎の構造と機能
構造
脊椎の機能的構成要素
脊柱の動き
椎間関節の関節運動学
椎間板の構造と機能
椎間孔
姿勢アラインメントに及ぼす生体力学的影響
脊椎の弯曲
重力
安定性
脊椎の姿勢安定
随意的に動かない構造:安定性に及ぼす影響
筋:安定性に及ぼす影響
神経学的制御:安定性に及ぼす影響
四肢の運動が脊椎の安定性に及ぼす影響
呼吸が姿勢および安定性に及ぼす影響
腹腔内圧とバルサルバ法が安定性に及ぼす影響
姿勢の障害
疼痛の発症因子
機械的ストレスの影響
体幹筋による姿勢保持障害の影響
筋持久力障害の影響
姿勢障害による疼痛症候群
姿勢の不良:特徴および機能障害
骨盤部および腰部
頸部および胸部
前額面偏位:脊柱側彎および下肢非対称による姿勢傷害の管理
一般管理ガイドライン
脊椎姿勢の認識と管理
姿勢と運動と機能の関係
関節・筋・結合組織の可動性障害
筋パフォーマンスの障害
ボディメカニクス(身体力学を応用した運動法)
人間工学: 緩和と予防
ストレスの管理/リラクセイション
健康的な運動の習慣
自主学習課題
第15章 脊椎:管理のガイドライン
脊椎の病変と脊椎の機能障害
椎間板の病理
椎間板の損傷と変性
椎間板の病変と関連症状
椎間板の病変と体液うっ滞の徴候と症状
椎間板と椎間関節との病態力学的関係
椎間板の変性
関連病変
関節突起間(椎間関節突起)関節の病理
椎間関節の病変に多い診断と機能障害
椎骨の病理
骨粗鬆症による圧迫骨折
ショイエルマン病
筋および軟部組織損傷の病理:
挫傷・断裂・打撲傷
外傷による一般症状
腰部挫傷の多い部位
頸部挫傷の多い部位
姿勢の歪み
情動ストレス
機能的制約/能力障害
脊椎不安定症の病理学的メカニズム
中間帯
不安定症
機能障害に基づく管理ガイドライン
脊椎管理の原則
検査と評価
脊椎の急性症状の一般管理ガイドライン:保護期
脊椎の亜急性症状の一般管理ガイドライン:運動調節期
脊椎の慢性症状の一般管理ガイドライン:機能回復期
管理ガイドライン─免荷バイアス
急性症状の管理
進め方
管理ガイドライン─伸展バイアス
管理の原則
介入の適応・注意事項・禁忌─伸展法
腰椎に伸展法を用いる手技
頸椎の椎間板病変を扱う介入
椎間板症:手術と術後管理
手術の適応
一般的な手術
手順
術後管理
管理ガイドライン─屈曲バイアス
管理の原則
介入の適応と禁忌─屈曲法
屈曲法を用いる手技
管理ガイドライン─安定化
臨床的不安定症の確認
管理の原則
管理ガイドライン─モビライゼーション/マニピュレーション
管理:腰椎
管理:頸椎
管理ガイドライン─軟部組織の損傷
急性期の管理:保護期
亜急性期と慢性期の治療・管理:運動調節期と機能回復期
部位診断の管理
胸郭下部と腰部骨盤領域
骨粗鬆症による圧迫骨折
脊椎すべり症
強直性脊椎炎
ショイエルマン病
肋骨の亜脱臼
仙腸関節の機能不全
頸部と胸郭上部
緊張性頭痛/頸性頭痛
頸髄症
頸部痛
顎関節機能不全
構造と機能
徴候と症状
症状の発症因子
管理の原則
自主学習課題
第16章 脊椎:運動療法とマニピュレーション
運動を用いる脊椎管理の基本概念
基本的な介入
患者教育
運動の一般ガイドライン
運動感覚の認識
可動性/柔軟性
筋パフォーマンス
心肺持久力
機能的動作
運動感覚の認識
運動感覚トレーニングの要素─基本的手技
症状を緩和する姿勢
運動の脊椎への効果
感覚トレーニング、安定化運動、
基本的ボディメカニクスの運動の組み合わせ
姿勢の自動制御および習慣的制御への進め方
可動性/柔軟性
頸部および胸部上部─ストレッチング法
胸部の伸展を高める手技
体軸の伸展(頸部後退)を高める手技─斜角筋の伸張