内容説明
読んで知る「野球のイノベーション」「セイバーメトリクス」「マネーボール」といった言葉が広く知られるようになったことをきっかけに、球団運営での数理的な分析の導入は常識となった。その変革が、球界への最新テクノロジーの導入を加速させている。今、野球に訪れているイノベーションを体感できる、研究者たちの分析リポートを15本収録!
目次
SABERMETRICS KEYWORDS(勝利と得失点;得点期待値 ほか)
LEADERS(機会に関する指標;打撃に関する指標(総合) ほか)
HISTORICAL RESEARCH(セイバーメトリクスを使った野球史探求のポイント;近年の沢村賞を検証し新しい選考評価項目を考える ほか)
SCIENCE(強い打球を放つための力学的要因;投球中のボールの速度と作用する力 ほか)
SABERMETRICS(「2016年のセイバーメトリクス」観光案内;Beyond the Sabermetrics ほか)
著者等紹介
岡田友輔[オカダユウスケ]
統計的な見地から野球の構造・戦略を探るセイバーメトリクスを専門に分析活動に取り組む。2011年にスポーツデータの分析を手がけるDELTA(デルタ)を設立。日本でのセイバーメトリクスの普及を目指し基盤整備に取り組む。2016年に集計・算出したデータを公開する『1.02‐DELTA Inc.』を開設した
道作[ドウサク]
1980年代後半より分析活動に取り組む日本でのセイバーメトリクス分析の草分け的存在。2005年にウェブサイト『日本プロ野球記録統計解析試案「Total Baseballのすすめ」』を立ち上げ、自身の分析結果を発表。セイバーメトリクスに関する様々な話題を提供している
三宅博人[ミヤケヒロト]
2003年の松井秀喜の米移籍を機に分析活動を始める。幅広い分野の分析に取り組む
蛭川皓平[ヒルカワコウヘイ]
セイバーメトリクスの体系的な解説を行うウェブサイト『Baseball Concrete』を開設。米国での議論の動向なども追いかけている
高多薪吾[タカダシンゴ]
デルタが配信するメールマガジンではレギュラーで記事を執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
科学的なアプローチを明言する球団の戦力強化に欠かせない「セイバーメトリクス」。
本作ではベーシックな分析に加え、身体運動に関する科学的研究“バイオメカニクス”を用いた分析や
プロ野球ファンには根強い人気、“野球史に残る名選手”を分析したもの、
これから「セイバーメトリクス」を知りたい初心者向けアウトラインなど、幅広い論考を収録しました。
急速に進化を遂げるプロ野球戦力分析事情。過去最多の執筆陣による最新リポート集です。
※判型がB5判からA5判に変わりました。
1.SABER METRICS KEYWORDS
?知っておきたい言葉、数字、人?(ビジュアル用語解説)
2.LEADERS
?重要指標ランキングでつかむNPBの現在?(各種指標のランキング)
3.REPORTS
?ベーシックなセイバーメトリクスから、バイオメカニクス、歴史研究など
様々な角度からの分析リポート?
〈HISTORICAL RESEARCH〉
・セイバーメトリクスを使った野球史探求のポイント
・近年の沢村賞を検証し新しい選考評価項目を考える
・大谷翔平とレジェンドたち
・「川上巨人」の研究
・起用年齢から見たプロ野球育成とポジション争いの構図
〈SCIENCE〉
・強い打球を放つための力学的要因
・投球中のボールの速度と作用する力
「リリースでボールを押し込む」ことの力学的な解釈
・配球表の進化系-高さ×幅×奥行きを考察する〈SABERMETRICS〉
・「2016年のセイバーメトリクス」観光案内
・Beyond the Sabermetrics
・捕手の違いは投手成績に影響するのか
・捕手の要求と投手の投球
西武・菊池雄星と中日ラウル・バルデスの比較
・打撃評価に打球方向を取り入れる
・捕手ポップタイムの計測から見えてくること
・本塁上でのクロスプレーについてのルール変更で野球は変わるのか
岡田 友輔[オカダ ユウスケ]