内容説明
DNA型鑑定を争う弁護活動の手引き書。第1版以降、DNA型鑑定による無罪判決が多数出て、DNA型鑑定は、無罪を争う際の強力な“武器”になった。しかし、DNA型鑑定の結果への全面信頼・依存は誤判を招く。この10年のDNA型鑑定の進歩、弁護活動の成果を踏まえて第2版は、質問項目や資料をさらに充実した。
目次
第1部 DNA型鑑定の実際と問題点(DNA型鑑定の基本知識;日本におけるDNA型鑑定;DNA型鑑定の方法;DNA型鑑定とPCR増幅;DNA型鑑定とSTR多型;DNA型鑑定と陽性対照・陰性対照;DNA型鑑定のチェックポイント)
第2部 DNA型鑑定と弁護活動(DNA型鑑定と鑑定書;捜査段階におけるDNA型鑑定;公判前整理手続におけるDNA型鑑定;公判におけるDNA型鑑定)
第3部 資料編(事件紹介;DNA型鑑定に関する関係資料)
著者等紹介
押田茂實[オシダシゲミ]
日本大学医学部法医学名誉教授。1942年、埼玉県生まれ。東北大学医学部卒業。医学博士。足利事件、東電女性社員殺人事件などさまざまな事件に関する法医解剖、DNA鑑定、薬毒物分析、重大事件・災害での遺体検案、医療事故分析・予防対策など、50年にわたって法医学現場の第一線で活動
岡部保男[オカベヤスオ]
弁護士。1941年、北海道生まれ。北海道大学法学部卒業。第21期司法研修所修了。日本弁護士連合会人権擁護委員会委員長などを歴任
泉澤章[イズミサワアキラ]
弁護士。1966年、青森県生まれ。法政大学法学部卒業。第48期司法研修所修了。日本弁護士連合会人権擁護委員会第1部会(再審・誤判)部会長、日本弁護士連合会人権擁護委員会えん罪原因究明第三者機関設置に関する特別部会事務局長などを歴任
水沼直樹[ミズヌマナオキ]
弁護士。1979年、群馬県生まれ。東北大学法学部・日本大学大学院法務研究科卒業。日本法医学会/日本DNA多型学会/日本医事法学会/日本がん・生殖医療学会(兼理事)ほかの各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)