内容説明
旧少年法下で、少年審判(所)運営の中央集権化と国家主義化が図られる前に、実務で活躍した少年審判官による講義を復刻。現行少年法は、旧法下における少年審判官たちの実務経験を踏まえた立法論の地層の上にあると考えられる部分も少なくない。現行法との連続を語るにしろ、断絶を論じるにしろ、少年審判官たちの論攷の分析を進めることは、避けられないであろう。
目次
總論(少年法ノ意義;少年法ノ地位;少年法ノ目的;少年法ノ解釋;少年法ノ効力)
本論(審判)
“解題”永田三郎「少年法講義」の意義
著者等紹介
永田三郎[ナガタサブロウ]
1874年群馬県に生まれる。1905年東京帝国大学卒業、司法官試補(浦和地方裁判所詰)熊谷区裁判所予備判事、山形地方裁判所判事、大阪地方裁判所検事などを歴任。1923年大阪少年審判所審判官。1932年大阪少年審判所長。1935年大阪少年審判所長退任、大阪控訴院勅任検事。1940年没
武内謙治[タケウチケンジ]
1971年熊本県に生まれる。現在、九州大学大学院法学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)