内容説明
ガラス繊維強化プラスチック(FRP)は、軽くて丈夫で作りやすい特徴から、自動車の分野では開発試作品やショーモデルにとどまらず、自分だけの作品を手作りする格好の素材となっている。本書では、製品の成形にとりかかる前の原型と雌型の製作、それにいくつかのディティールの作り方などについて、大学でデザイン科の学生たちにFRP成形技法を教えた経験をもとに解説する。
目次
モノを作る材料、単一素材と複合素材
FRPという素材、その特徴
アメリカのFRPボディ車
ヨーロッパのFRPボディ車
日本におけるFRPボディ車
FRP成形の材料
原型の作り方
雌型の製作
特殊な雌型の製作
製品の成形
修理、レストアへの応用
FRPシートの作り方
著者等紹介
浜素紀[ハマモトキ]
1927年12月11日生まれ。1953年東京藝術大学美術学部工芸科鍛金部、1955年同工芸画計科修了。日本で最初にFRPの成形法をマスターし、自宅に浜研究室を開設、グラフィックデザイン、工業デザインの業務をはじめる。この間、1974年から1998年まで名古屋芸術大学美術学部デザイン科IDコースの中のFRP成形実習を、1964年から1998年まで東洋大学工学部機械工学学科と建築学科でインダストリアルデザイン、機械工学特講、デザイン論、美術史、テクニカルイラストレーションの講座を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ガラス繊維強化プラスチック(FRP)を用いた工業デザイナーの第一人者である著者が、その経験をもとに解説する、類のない書。FRPは軽くて丈夫で作りやすい特徴から、自動車の分野では開発試作品やショーモデルにとどまらず、個人による作品を手作りする格好の素材となっている。本書では、製品の成形にとりかかる前の原型と雌型の製作、細部の作り込みなどについて、大学のデザイン科で教鞭を執った経験をもとに解説する。