内容説明
1876年、オットーが4サイクルの内燃機関を発明してから約140年。以来、世界各国で改良と進化を続けながら、いまも自動車の動力の主流であり続けているのが、ガソリンエンジンである。本書は、エンジン設計・開発のエキスパートがエンジンの歴史、機構、特性、性能追求と乗用車用ガソリンエンジンのすべてを解説する。
目次
序論
第1章 自動車用エンジンの概要(エンジンの変遷;レシプロエンジンのサイクル論 ほか)
第2章 エンジンの構造および性能追求(本体構造系;主運動系 ほか)
第3章 エンジンのサブシステム(エンジン制御システム;吸排気システム ほか)
第4章 エンジンの性能とマッチング(定常性能;過渡性能)
第5章 排出ガスの清浄化と騒音低減(排出ガスの清浄化;エンジン騒音の低減)
著者等紹介
林義正[ハヤシヨシマサ]
工学博士。1939年3月東京都生まれ。九州大学工学部航空工学科卒業。1962年日産自動車(株)入社。中央研究所(当時)で高性能エンジンの研究、排気清浄化技術の開発、騒音振動低減技術の開発などを経て、スポーツエンジン開発室長、スポーツ車両開発センター長を歴任。日産のレース活動を率い、全日本スポーツプロトカー耐久レース3年連続選手権獲得。米国IMSA‐GTPレース4連続選手権獲得、第30回デイトナ24時間耐久レースで数々の記録を樹立して日本車として初優勝。1994年2月に退社。同年4月に東海大学工学部動力機械工学科教授に就任、総合科学技術研究所教授を歴任。2008年、学生チームとしてル・マンに世界初出場。2012年退官と同時に(株)ワイ・ジー・ケー最高技術顧問。主な受賞歴にSpirit of Le Mans Trophy、科学技術庁長官賞、日本機械学会賞、自動車技術会賞などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)