内容説明
エンジンのメカニズムと素材(材料)との関係についてわかりやすく解説することで、材料技術や生産技術の開発ポイントを基礎から学べる。本書は、実務経験者が材料学や機械工学の学生や興味のある方へ機械構造に使われる一通りの材料技術を高レベルで伝授する。
目次
第1章 エンジンの中をのぞいてみる。「エンジンと材料技術」
第2章 この微妙なスカートの広がりが分かるかい?「ピストン」
第3章 頭を冷やし、油汗をぬぐい、他とのすり合わせに気をつかい。「ピストンリング」
第4章 熱波の攻めにもひたすら丸く。「シリンダ」
第5章 甲羅はかたいが身はやわらかい。「カムシャフト」
第6章 漏らさず、流れにさおささず。「バルブとバルブシート」
第7章 へたらず、しびれず、かろやかに。「バルブスプリング」
第8章 疲れて、鍛錬され焼きを入れられるゴツイやつ。「クランクシャフト」
第9章 行ったり来たりで目が回るよ。「コネクティングロッド」
第10章 炭素量まで考えて車に乗ってるかい?「商品機能と素材の関係」
補講
著者等紹介
山縣裕[ヤマガタヒロシ]
ヤマハ発動機株式会社OB。岐阜大学金型創成技術研究センター・機械工学科教授を経て、2016年より自動車部品技術および生産技術のコンサルタントを行っている。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)