内容説明
戦争の時代―ベルリン・満州・朝鮮を舞台に、命を燃やした比翼連理の夫婦の物語。
著者等紹介
松沢直樹[マツザワナオキ]
1968年福岡県北九州市生まれ。ジャーナリスト・著述家。主として、食料ロス問題、貧困問題、労働問題を取材。本作が、日中戦争・アジア太平洋戦争を描写したはじめての小説作品となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
祖母のアサエさんは、「韓国併合」の年の1910年、久留米の紡績会社を経営する家に長女として生まれました。
長男が夭折したために、経営者である父親はアサエさんを財閥の跡継ぎ息子に嫁がせ、経営の安泰を図ろうとします。
幼い頃から活発で自立心の強かったアサエさんは、父が勧める“政略結婚”に抗い、ドイツで新しい技術を学ぶことを条件にベルリンへ旅立ちます。
留学先のベルリンの大学で出会ったのが、生涯の伴侶となる呉一さんでした。
その後、二人は満州・朝鮮、そしてアサエさんの実家のある久留米へと時代の荒波──日中戦争・アジア太平洋戦争──に翻弄されながらも、力を合わせて生きていきます。
本書は、「比翼(ひよく)の鳥、連理(れんり)の枝」の絆で結ばれた夫婦の足跡を追いながら、あわせて、大日本帝国の版図に組み入れられた満州・朝鮮で二人が見たもの、満州事変、日中全面戦争の側面を描いています。